第45話「さらば師匠!マスター・アジア、暁に死す」の感想・レビュー
機動武闘伝Gガンダム 第45話「さらば師匠!マスター・アジア、暁に死す」
第45話「さらば師匠!マスター・アジア、暁に死す」はドモン・カッシュのゴッドガンダムと東方不敗(マスターアジア)のマスターガンダムが一騎打ちを行うお話。東方不敗はドモン・カッシュに敗れて亡くなっていました。
ドモン・カッシュ対東方不敗
デビルガンダムはドモン・カッシュの乗るゴッドガンダムの放った爆熱石破天驚拳を受けて崩れ去っていました。デビルガンダムと共に自らの手で兄の命を奪う事になったドモン・カッシュはキョウジ・カッシュ、シュバルツ・ブルーダーの死を深く悲しみ、デビルガンダムを失った東方不敗とウォン・ユンファは目の前の出来事に絶望していました。
東方不敗はデビルガンダムを倒したドモン・カッシュに対して怒りの感情を剥き出しにし、ドモン・カッシュも「デビルガンダムを使って世界を我がものにせんと企む悪党」である東方不敗に対して怒りを隠そうとはしませんでした。戦いを始める前に東方不敗は自分とウォン・ユンファを同列に考えているドモンに世界が欲しい訳ではなくウォン・ユンファと組んだのもデビルガンダムを復活させるためだと明かすけど、ドモンのデビルガンダムをなぜ欲するのかとの質問に対しては勝負の二文字をもって答える事に...。なんでも戦って済ませようとするのが「Gガンダム」らしいけど...また拳で語り合うみたいです...。
ドモン・カッシュのゴッドガンダムと東方不敗のマスターガンダムは戦いを開始。格闘戦を繰り広げ、途中、ドモンが多くの拳を東方不敗に打ち込んで優勢のように見える場面もあったけど、東方不敗が「秘技十二王方牌大車ペイ・キザンショウコウジン」を放つとドモンのゴッドガンダムは七つの小型マスターガンダムの攻撃を受けて倒れていました。
ゴッドガンダムが倒れたところで再びお話の時間に入ります。東方不敗は地球が滅びの一途を辿っているのは誰のせいなのか、各地で見られる地球の断末魔の光景は誰のせいなのかとドモンに問います。東方不敗はそれが人間のせいであると気付いた時、傍観出来なくなり、何があろうと地球を自然の溢れる元の姿に戻して見せると地球再生を誓ったそうです。そして東方不敗の導き出した地球再生のための手段がデビルガンダムによる地球人類の抹殺でした...。
東方不敗が言うには地球人類の抹殺はデビルガンダムの意志でもあるそうす。デビルガンダムは元々地球再生のために作られたものだけど、地球落下のショックで異変が生じ、三大理論を飛躍させ人類抹殺と言う答えを導き出したとの事でした。
地球人類がいなければ自然は自ずと蘇り、最強の力を持ったデビルガンダムがいれば誰も地球に降りられなくなる...それが東方不敗の考え方みたい。東方不敗は人類よりも地球を選んだようです...。
ドモン・カッシュと東方不敗はお話をしながら再び戦いを始めます。東方不敗はガンダムファイトが理想的な戦争であると言う考えを否定。対するドモンは無闇に人が死ぬよりはマシだと思っているみたい...正面から意見が対立していました...。姫としては戦争をせずに物事を進めて行けるのであればそれが一番不幸が少なくて良いと思うけど...それが出来ない場合は何が良いのか...姫には分かりません...ただ、ガンダムファイトが(例え地球の汚染が無かったとしても)「理想的な戦争」ではないと言う事は分かります...。
ゴッドガンダムとマスターガンダムはゴッドフィンガーとダークネスフィンガーで激突。ドモン・カッシュは東方不敗の拳から伝わって来る深い悲しみを感じ、東方不敗の魂の叫びを聞いていました。更にゴッドガンダムとマスターガンダムは互いに超級覇王電影弾を繰り出してぶつかります。超級覇王電影弾の激突は巨大な竜巻を起こしていました。
ドモン・カッシュは東方不敗の心が分かってもそれを理解する事は出来ないみたい。東方不敗の行おうとしている事は...人殺しに過ぎん、間違っている...と一蹴していました。ドモンは東方不敗が抹殺しようとしている人類もまた天然自然から生まれた地球の一部であり、それを忘れて自然地球再生はありえないと考えているみたい、共にいき続ける人類を抹殺しての理想郷など愚の骨頂だと言っていました。でも、結局は2人の間での「どちらが正しいかは勝負で決着を付ける」と言う形は変わらず、勝つ事が「正しさの証明」のような感じでした...。
ドモン・カッシュと東方不敗はハイパーモードを発動させます。パイロットも機体も金色に変わっていました。そして「流派東方不敗が最終奥義・石破天驚拳」をお互いに放ち、その激突で大爆発が起こりランタオ島の地表は剥がれていました...。ドモンはここでも東方不敗に押され気味になります。でも、ドモンが気合を入れてマスターガンダムの石破天驚拳を押し返すと割合簡単に押し返す事が出来、ゴッドガンダムの石破天驚拳がマスターガンダムに当たります。そこからドモンは石破天驚ゴッドフィンガーを繰り出し、巨大な炎の手でマスターガンダムを捕らえそのままヒートエンド...大爆発が起こり、ゴッドガンダムはマスターガンダムを撃破していました。最後は東方不敗はドモン・カッシュに敗れる事を望んでいるような感じでした。自分の行おうとしていていた事が間違っているってドモンに気が付かされたのかな...。ガンダムファイトは終わり、地球を囲んでいたビームロープは消えていました。
東方不敗の死
東方不敗の下には旧シャッフル同盟の4人のお化けが東方不敗をお迎えに来ました。東方不敗はガンダムファイトの前回大会に参加してガンダムファイトの弊害、ガンダムファイトの悪い部分を知ったようでした。4人のシャッフル同盟のお化けは地球の秩序を守るはずの自分達シャッフル同盟がその事に気が付かなかったと言う事を悔いていました。
東方不敗はドモン・カッシュに抱えられた状態でドモンに自分の誤りを認めます、人類もまた自然の一部でありそれを破壊する事は自然を破壊するも同じだと、そして、同じ過ちを繰り返すところだったと...。更に東方不敗は自分がDG細胞には侵されてはいないと言う事もドモンに告白。最後は曙に照らされながら愛弟子ドモン・カッシュの胸の中で死んで行きました...。
レイン・ミカムラ対アレンビー・ビアズリー
ネオホンコンではアレンビー・ビアズリーのガンダムタイプとレイン・ミカムラのライジングガンダムが戦っていました。前話のリング外の海での爆発は何の爆発だったのかは全く不明だけど、2体とも無事だったみたいです。
ネオホンコンの街で暴れ回るアレンビー・ビアズリーのガンダムタイプはウォン・ユンファのいるネオホンコン施設に攻撃を加えてウォン・ユンファの部屋を破壊していました。ウォン・ユンファは死んだのかな...?はっきりとは描かれていませんでした。でも、状況的には普通は死んでいると思います...。(「Gガンダム」なので、今までの作品とは違い、これでも死んでない可能性はあるけど...。)
アレンビー・ビアズリーはバーサーカシステムが切れているけど正気に戻らないみたいでした。レイン・ミカムラはアレンビーを救うためにアレンビーと戦う事を決断。アレンビーの乗るガンダムタイプにライジングガンダムの左腕を噛ませて、そのまま近距離から必殺必中ライジングアローを放ちガンダムタイプを撃ち抜いて撃破。アレンビーのガンダムタイプは爆発...大破していました。
アレンビー・ビアズリーは機体の外で倒れていました。アレンビーの身体には大きな傷や大量の出血は見えず、一見、ちょっと土埃で汚れただけのように見えました。機体も爆発した場面では跡形も無く吹き飛んだかのように見えたけど...少し形が残っているようした。
倒れているアレンビー・ビアズリーにレイン・ミカムラは助ける事が出来なかったと謝っていました。そこにミカムラ博士が現れます。ミカムラ博士の話ではアレンビーはまだDG細胞に侵されきってはいないみたい。助かる可能性があるって事なのかな...。ミカムラ博士は自分の事を最低の父親だと反省し、事の真相を告白してカッシュ博士の無罪を証明するつもりだとレインに言っていました。自分の行いに対して全てを償う覚悟があるようです...続きます。
東方不敗
東方不敗は前回のガンダムファイトで戦いの末に残った地球の無残な姿を見てガンダムファイトの弊害、ガンダムファイトの悪しき面を知ったようでした。そして地球を汚す愚かな人類達から地球を取り戻すために、美しかった頃の地球を蘇らせるために、デビルガンダムによる人類抹殺を企てたみたいでした。
姫としては決勝大会みたいに予選もバリアの中で戦うようにすれば地球の汚染は極力防げると思うけど...。東方不敗は改善の余地のある部分を無視していきなり極端な行動に出ているような気がします...。
東方不敗は自分の体がまともなら自分がデビルガンダムのパーツになるつもりだったみたいだけど、病気でそれが無理だったからドモン・カッシュをデビルガンダムの生体ユニットに据えようと思ったみたい。
シャッフル同盟
前回までで死んだと思われたチボデー・クロケット、サイ・サイシー、ジョルジュ・ド・サンド、アルゴ・ガルスキーは死なずに生きていました...。画面に描き出されていた様子から姫が勝手に死んだと思い込んでいたみたいです...。
4人はドモン・カッシュと東方不敗(マスター・アジア)の戦いを黙って見ているだけでした。
ウォン・ユンファ
ウォン・ユンファは東方不敗がデビルガンダムを使って地球の再生を行おうとしている事を知って再び東方不敗を利用しようとしていました。東方不敗が優勝してネオホンコンが4年間の主導権を得た暁にはデビルガンダムを人と地球に優しいガンダムに蘇らせると言って...。ちょっと前までは東方不敗が用済みと見るや殺そうとしていたのに...。
ウォン・ユンファは東方不敗に一喝され、申し出は受け入れてもらませんでした...。当然と言えば当然です...。もう少し考えてからものを言わないと...ウォン・ユンファ...。