第9話「亡国の肖像」の感想・レビュー

新機動戦記ガンダムW 第9話「亡国の肖像」

第9話「亡国の肖像」はトールギスが実践投入され、地球圏統一連合のサンクキングダム基地が壊滅するお話。

地球圏統一連合サンクキングダム基地

ゼクス・マーキスの下にはビクトリア基地からのモビルスーツ部隊が完成したトールギスと共にやって来ていました。ゼクス・マーキスは地球圏統一連合サンクキングダム基地を叩くためにエアリーズ部隊を出し、自らもトールギスに乗り込んで出撃。サンクキングダムを連合から開放する事が目的のようでした。

戦闘を開始する前にノインが基地側に武装解除の呼びかけを行うけど...聞き入られず...ゼクス・マーキスの部隊は基地の制圧に乗り出します。これに対して基地側はビーム砲を出して応戦を開始します。この対空砲火が激しく、ゼクス・マーキスはモビルスーツ部隊に後退命令を出していました。

部隊に輸送機を降ろした地点までの後退命令を出したゼクス・マーキスだったけど、トールギスがあれば一機でも基地司令部を叩けると考え、単身で基地司令部に向かって突撃を開始します。ゼクス・マーキスはトールギスの物凄い加速に口から血を吐いていたけど、それに耐えながら基地司令部に向かって一直線に突進...。でも、途中で身体的な限界を向かえ、司令部を叩く前に急上昇をかけて戦線を離脱していました...。

その夜。ゼクス・マーキスは負傷のためベッドで看護を受けていました。トールギスによる突進が原因で不整脈と循環器系の異常が出ているみたい。トールギスは生身の身体にはかなり過酷なモビルスーツのようです。でも、ゼクス・マーキスは乗りこなしたいみたい...ガンダムを倒すために。

トールギスによる突進が原因で傷ついたゼクス・マーキスを見たオットー特尉は自らトールギスに乗り込み、サンクキングダム基地を目指し飛び立ちます。オットーも怪我を負った状態だったけど、ゼクス・マーキスのために自らの命を犠牲にしてサンクキングダム基地を落とす覚悟のようでした。

明け方。ゼクス・マーキスはヘリコプターでオットー特尉の後を追っていたみたいだけど、間に合わず...トールギスに乗ったオットー特尉は「ゼクス王ぱんざーい」と叫びながらサンクキングダム基地へと特攻...基地では大爆発が起こり、司令部らしき場所が潰れていました。トールギスは無傷...オットー特尉は死亡しているようでした。

ゼクス・マーキス

ゼクス・マーキスはトールギスを手に入れたけど、トールギスはパイロットの事を度外視して作られた機体で、ゼクス・マーキスにはまだ乗りこなせないようでした。そのせいで忠臣のオットー特尉を失っていました。

オットー特尉が命を懸けてサンクキングダム基地を叩いた後、ゼクス・マーキスは十三年ぶりに故郷のサンクキングダムに帰国。建物の中に入り、仮面を脱いで父の肖像画に挨拶していました。ゼクス・マーキスはピースクラフト王家の人間のようでした。

地球統一連合とオズ

ナレーションの人が言うには地球圏統一連合は各国家間に存在した紛争を解決するために作られた連合組織ようです。その後、地球圏統一連合は軍事力が異常に拡張し、それぞれの国内政治を軍国主義で圧迫するまでに至り、オズはその地球圏統一連合の勢力から各国家を開放すると言う大義で今回の作戦を行ったみたい。

でも、そもそも軍事力の拡張はオズのモビルスーツ部隊が引き起こした事らしく、オズの行動に疑問を持つ国家も多いとの事でした。結局、軍事力による支配は変わらないので、連合とオズの名前が入れ替わっただけに見えているみたい。

トレーズ・クシュリナーダはオズは征服によって世界に嫌われて世界の標的になる必要があるみたいな事を言っていました。征服や開放とは違う何か他の目的があるようです。

ゼクス・マーキスはオズは支配が目的ではなく、連合勢力から各国家を解放する事が目的だと言っていました。そして「今は」と...。

トールギス

トールギスはオットー特尉が言うには相当な暴れ馬のようです。バーニアによる旋回速度はエアリーズの3倍以上は確実と言っていました。シャアザクとザクとの関係が思い出されます...。

最高速度は計測出来なかったそうです。オットー特尉がテストを務めたけど、計測途中で意識を失ってしまったみたいです。実戦でトールギスに乗り込んだゼクス・マーキスはトールギスの加速を「殺人的な加速」と言っていました。

ゼクス・マーキスが言うには、トールギスは乗り手の事など完璧に無視していて、正統な近代兵器論を全く相手にしない図々しい設計になっているらしいです。そして、考え得る全ての戦闘パターンにおいてたった一機でも完璧に勝利出来る性能を与えられたもの...と言っていました。

設計思想はガンダムと同じで、その無謀な設計はガンダムに受け継がれているみたい。

オットー特尉

オットー特尉はゼクス・マーキスと合流した時点で既に立っていられる状態ではないようでした(何とか立っていたけど...)。肋骨が折れていて、内臓に損傷...右脇腹を押さえていました。トールギスのテストを行ってそうなってしまったようです。

オットー特尉はトールギスを乗りこなせないゼクス・マーキスの代わりに負傷した身体でトールギスに乗り込み、自らの命を懸けてサンクキングダム基地を潰していました。ゼクス・マーキスに対する忠義はかなりのもののようです。

オットー特尉はトールギスでサンクキングダム基地の突撃する際に「ゼクス王ばんさーい」と叫んでいて、ゼクス・マーキスがサンクキングダム王家の人間だと言う事を知っているようでした。

ヒイロ・ユイとデュオ

ヒイロ・ユイとデュオは同じ学校に入ったみたいです。学校の近くには次のターゲットの海上要塞がありました。

ヒイロ・ユイは学校に入って普通の子供としての生活を送る事でテロリストだと怪しまれないようにしているみたい。転校は「移動」と「普通の子供の生活」を手に入れるためには有効な手段と言う事のようです。テロリストは一般人に紛れて普通に生活している場合もあって、犯罪歴も無く危険思想も見当たらない家族、恋人、隣人が実はテロリストと言う事もあるので、特に驚くような事ではないと思うけど、デュオは感心していました。

夜。指令は2人別々だったみたいだけど、ヒイロ・ユイとデュオは学校近くの海上要塞をほぼ同時刻に襲撃。任務を完了していました。

リリーナ・ドーリアン

リリーナはヒイロ・ユイに会いにやって来ていました。ヒイロ・ユイに会いたかったみたい。

カトル・ラバーバ・ウィナー

カトル・ラバーバ・ウィナーの父はコロニーにいるみたいです。

カトル・ラバーバ・ウィナーは今回の単独行動を仲間の人達に注意されていました。みんなカトル・ラバーバ・ウィナーの事が心配だったみたい。

カトル・ラバーバ・ウィナーは宇宙の心が分かる男の子のようです。

トロワ・バートンと五飛

トロワと五飛も一緒。サーカス団に帰っていました。

ナタク

五飛はガンダムを「ナタク」と呼んでいました。「ナタク」は前にも五飛の口から出ていたような気がします。その時にはガンダムの名前だとは気が付かなかったけど。

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