第16話「悲しき決戦」の感想・レビュー

新機動戦記ガンダムW 第16話「悲しき決戦」

第16話「悲しき決戦」は南極でヒイロ・ユイのヘビーアームズとゼクス・マーキスのトールギスが決闘を行うお話。

南極バークレー基地

ヒイロ・ユイ達は南極のバークレー基地に到着していました。到着後、ヒイロ・ユイはゼクス・ゼクス・マーキスに基地内を案内され、修理の終わったウイングガンダムを見せられます。ゼクス・マーキスはヒイロ・ユイとの決闘のためにウイングガンダムの修理を行い、それをヒイロ・ユイに返すつもりのようでした。ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスはその場で明朝に決闘を行う事を決め、2人で握手を交わしていました。

夜。ヒイロ・ユイはヘビーアームズの整備を行っていました。過ぎた施しだったのか、ゼクス・マーキスとの決闘にはウイングガンダムではなくトロワ・バートンのヘビーアームズを使うみたい。整備していたヒイロ・ユイの左腕から血が出ていました。まだ、完治していないみたい。超人的な肉体の持ち主の割には長引いているようです。その後、ヒイロ・ユイは休み、トロワ・バートンに整備を代わっていました。

ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスの決闘

明朝、ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスの決闘が開始されます。最初はヘビーアームズのミサイルとガトリングガン、トールギスのビームバズーカによる射撃戦でした。射撃戦はゼクス・マーキスの方が少しだけ優勢に進めているように見えました。

その後、開始から3時間が過ぎたところでヘビーアームズの左腕のガトリングアームが弾切れになります。ヒイロ・ユイはヘビーアームズのガトリングアームを切り離し、その下にあったビームサーベルを抜き、ゼクス・マーキスもそれに合わせてビームバズーカを捨ててビームサーベルを抜いていました。

そこからは2機でのビームサーベル戦が行われます。ビームサーベルでの戦いはゼクス・マーキスが押し気味で、ヒイロ・ユイにトドメを刺すところまで追い詰めていました。でも、ゼクス・マーキスがヒイロ・ユイにトドメを刺そうとしたところで、リリーナ・ドーリアンの乗るシャトルが2人の対決に割って入って来ます。リリーナ・ドーリアンはヒイロ・ユイにノベンタ夫人から手紙が来ていて、ヒイロ・ユイにはそれを読む義務があると伝えます。更にゼクス・マーキスにはピースクラフトの名において戦いを止めるように命令していました。

ゼクス・マーキスはリリーナ・ドーリアンの命令を聞かずにビームサーベルでガンダムヘビーアームズを何度も斬り付けます。(ヘビーアームズは何度斬り付けても全く切断される気配が無かったけど...)それを見たリリーナ・ドーリアンはこれでは決闘ではなく単なる殺し合いに過ぎないと感じたみたい。倒れている相手に容赦しないゼクス・マーキスの事を卑怯だと言っていました。そしてヒイロ・ユイにサンクキングダムの恥としてゼクス・マーキスを殺すように命令していました...。

リリーナ・ドーリアンがヒイロ・ユイにゼクス・マーキスを殺すように命令したのを聞いたルクレツィア・ノインはゼクス・マーキスがリリーナ・ドーリアンの兄である事、そしてサンクキングダムが滅んでからのゼクス・マーキスの事を話します。ルクレツィア・ノインから話を聞かされたリリーナ・リリーナは目の前で行われているゼクス・マーキスの戦いに納得したようでした。

ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスは決着が付いていないみたいだったけど、そこに30機以上の攻撃型輸送機が接近して来ます。攻撃型輸送機からはエアリーズが発進し、輸送機を含めて全部で100機程度いるようでした。ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスの決闘は中断を余儀なくされていました。

トロワ・バートンの乗るウイングガンダムもやって来ます。トロワ・バートンは1人30機落とす計算で余裕で凌げると考えたみたい。でも、ゼクス・マーキスがヒイロ・ユイ、トロワ・バートン、リリーナ・ドーリアン、基地の兵士達を逃がすために敵を引き付ける役を買って出ます。そしてゼクス・マーキスはトールギス単機で敵部隊に向かって行きました。ゼクス・マーキスは敵を全滅させようと言うのではなく、みんなが無事に逃げ切ったところで投降するつもりみたい。

ゼクス・マーキスが敵を引き付けている間にヒイロ・ユイ、トロワ・バートン、リリーナ・ドーリアン、基地の兵士達はバークレー基地から無事に脱出出来たようでした。

トロワ・バートン

トロワ・バートンは色々と気を使っているようです。左腕の怪我が治っていないヒイロ・ユイの事を考えてあげたり、ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスの決闘に余計な介入者が現れないようにとウイングガンダムで待機したり...。

リリーナ・ドーリアン

レイク・ビクトリア基地に来ていたリリーナ・ドーリアンはヒイロ・ユイを追うためにそこから南極へと向かっていました。

南極に入ったシャトルはゼクス・マーキスを追っている偵察部隊のエアリーズに発見されるけど、トロワ・バートンの乗るウイングガンダムに助けられて無事でした。

トロワ・バートンにヒイロ・ユイの居場所を聞いたリリーナ・ドーリアンはシャトルでヒイロ・ユイの下へと向かいます。そしてヒイロ・ユイとゼクス・マーキスの決闘の間に割って入り、シャトルの搭乗口から姿を見せて2人の戦いを止めようとしていました。ヒイロ・ユイにノベンタ夫人の手紙も渡そうとしていたみたい。

リリーナ・ドーリアンは戦いを止めるように言っても止めずに倒れているガンダムヘビーアームズを一方的に攻撃するゼクス・マーキスの事を卑怯だと責め、サンクキングダムの恥としてヒイロ・ユイに殺すように命令していました...。リリーナ・ドーリアンのゼクス・マーキスに対する言葉は平和主義国の元首が発した言葉とは到底思えないもので...姫は耳を疑ってしまいました...。それとゼクス・マーキスがオズに所属していた事も責めていたけど...それも言い過ぎのように感じました...。

ゼクス・マーキスの事を卑怯でサンクキングダムの恥とまで言ったリリーナ・ドーリアンだったけど、ルクレツィア・ノインにゼクス・マーキスが兄である事を聞かされ、更にゼクス・マーキスの過去と現状を聞かされた事でゼクス・マーキスの戦いに納得を示していました。

結局、ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスの戦いはバークレー基地が攻撃型輸送機30機以上の襲撃にあったため中断。リリーナ・ドーリアンは2人の戦いが終わった事に安心していました。

ゼクス・マーキス

ゼクス・マーキスは命を捨てる覚悟で戦うヒイロ・ユイ達の生き方こそが兵士の真の姿で、自分自身はそれと比べて甘いと感じているようでした。戦争に対して勝手に抱いた美意識が邪魔をするみたい。ヒイロ・ユイとの決闘はその甘さを消すための戦いのようです。

ゼクス・マーキスは連合軍にピースクラフト家が滅ぼされてから復讐を誓い、連合に近づくためゼクス・マーキスと名を変えてオズに所属したそうです。その後、オズが世界に新たな混乱を生み出している現状に自分の存在意味を失い、兵士としての自分を見つけるために今回のガンダムとの戦いを望んだようでした。

ゼクス・マーキスはサンクキングダム王家の人間だけど、自分の手は既に多くの血に染まっていて、サンクキングダムを再興するにはリリーナが相応しいと感じているみたいでした。

ルクレツィア・ノイン

ルクレツィア・ノインゼクス・マーキスの事を愛しているようでした。

ルクレツィア・ノインは独り言が激しいようです...普通に喋る時とほとんど変わらない感じて喋っていました。心の中で思えば良いのに...。

ルクレツィア・ノインは今のゼクス・マーキスには「守るもの」こそが必要だと考えているみたい。そしてそれはリリーナ・ドーリアンだと...。戦いにおける戦闘力や戦いに対する非情さなどではなく、守りたい者のために戦う事が出来るのが本当に強い戦士って事なのかな?守りたい者のために戦っていれば命を捨てる覚悟など自ずと芽生えて来るはず?

ウイングガンダム

ウイングガンダムは南極バークレー基地で修理を終えて元の状態に戻っていました。でも、自爆装置の回路だけは繫がっていなかったみたい。自爆による決着を望まないゼクス・マーキスの指示のようです。結局、ウイングガンダムは決闘には使われなかったけど。

ヘビーアームズ

ヘビーアームズの装甲はかなり硬いようです。機体をトールギスのビームサーベルで何度も斬り付けられたのに全く損傷を受けていませんでした...。

左腕のガトリングアームは切り離せるみたいです。ヒイロ・ユイとゼクス・マーキスの決闘の中では弾切れで不要になったために切り離されていました。装甲と武装を切り離した左腕にはビームサーベルが残っていました。

トールギス

ゼクス・マーキスのトールギスは左腕に不備を抱えているみたいでした。ゼクス・マーキスが今回のヒイロ・ユイとの決闘をシベリアでの戦い(戦いの中でトールギスの左腕が切り落とされている)の続きと位置付けたためのようです。正当なハンデだと言っていました。

メーザー整備士

ウイングガンダムの整備を担当している人みたいです。「若いが腕は確か」とゼクス・マーキスに言われていました。

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