第17話「裏切りの遠き故郷」の感想・レビュー

新機動戦記ガンダムW 第17話「裏切りの遠き故郷」

第17話「裏切りの遠き故郷」はオズと共に平和を築く事を望むコロニーがガンダムを切り捨てるお話。

旧連合宇宙軍とコロニー

コロニーは地球圏統一連合の派遣した宇宙軍によって市民の自由を厳しく制限されてる状況にあり、それは連合上層部崩壊後も続いていたようです。旧連合宇宙軍はコロニーに留まり支配権を強めているようでした。でも、オズが宇宙に上がって来てからはその勢力も弱まりつつあるみたい。

オズとコロニー

オズはシベリアから打ち上げた宇宙用攻撃用攻撃モビルスーツ・トーラスを使って旧連合の宇宙軍と戦っていました。宇宙での指揮はレディ・アンに任されていました。

宇宙でのオズと旧連合軍の戦いもオズが優勢のようでした。旧連合宇宙軍はオズのトーラスの機動性の前に苦戦を強いられ、その勢力は衰えつつあるようです。

オズは旧連合宇宙軍との戦闘の他に、コロニー間に設置されている宇宙機雷撤去も開始していました。撤去作業には無人トーラスが使われていました。これでコロニー間の交流が再び可能になるみたい。

オズの目的

オズの目的はコロニーを抑圧している旧連合宇宙軍を叩いてコロニーを開放する事にあるみたい。宇宙に平和をもたらすために来たと言い、平和維持機関を名乗っていました。でも、これはコロニー向けに用意した偽りの目的で、本当の目的はコロニーを懐柔する事のようです。そして、恐らくガンダムを孤立させる狙いも含まれていると思います。

あと、ガンダムを作った5人の技術者を捕らえて集めていました。オズはガンダムを作った技術者に興味があるみたい。これも宇宙に出た目的の1つなのかも知れません。

今のところコロニーの味方をしている振りをしているけど、戦争では本来のオズの性質が出るみたい。コロニーに立て篭もっていたドクターJを捕らえる際にコロニーをトーラスモビルドール部隊専用ビーム砲で攻撃していました。火力が強過ぎる事は十分知っていたけど...オズではなく反乱分子によって破壊された事にすれば良いと...。

オズは今のところはコロニーの懐柔が目的のようだけど、恐らくこれは当面のものであって、その先には「力による支配」があるんだと思います...。それがオズだったはず...。

コロニーとガンダム

コロニー側はオズが隠している本当の顔には気が付かず、オズによるコロニーの開放を喜んでいました。そしてコロニーのために戦っているガンダムを見放していました。

レディ・アン特佐

レディ・アン特佐は宇宙に上がっていました。そしてコロニー外交と旧連合軍の討伐に当たっていました。

宇宙に上がったレディ・アンは、姿も喋り方も一変していました。メガネを外し、髪を下ろし、穏やかな喋り方に...。全身に生えていたトゲトゲを切り落としたような感じです...。最初に出てきた時は誰なのか分かりませんでした...。

でも、これは外交の時の姿で、レディ・アンは外交の時と戦争の時とで自分を使い分けているみたい。軍隊の指揮に戻ったレディ・アンはメガネをかけ、髪を纏め、喋り方も元の厳しい口調に戻っていました...。

デュオ・マックスウェルとカトル・ラバーバ・ウィナー

デュオ・マックスウェルとカトル・ラバーバ・ウィナーはオズの宇宙での行動に対し、オズが平和を偽ってコロニーの支配を企んでいると感じているようでした。2人はオズを受け入れようとしているコロニーをオズの企みから守るために宇宙に上がる事を決めていました。

デュオ・マックスウェルとカトル・ラバーバ・ウィナーはガンダムデスサイズとサンドロックでシンガポールスペースポートを襲撃。ガンダムを持って宇宙に上がるためにモビルスーツ打ち上げ用HLVを奪取する必要があるみたいです。

ガンダムのパイロット達はコロニーを盾に取られてからは目立つ行動を避けていたけど、デュオ・マックスウェルとカトル・ラバーバ・ウィナーは今回は意図的に目立つ行動を起こしたようでした。コロニーの平和のためと言って連合の宇宙軍を叩き、自ら平和維持機関を名乗っているオズはもうコロニーを盾にする事が出来ず、そのためガンダムは行動を制限する必要が無く、もしガンダムの行動に対してオズが今の偽りの姿を金繰り捨てて来たとしても、ガンダムの目立つ行動はコロニーの目にも入る事になり、それはコロニーがオズの本性を知る良い機会になると言う考えのようです。オズは今の段階ではコロニーに本性を知られる事は望んでいないと思われるため、ガンダムは思うまま戦える状態にあると思って良いようです。

でも、地球でのシンガポールスペースポートの襲撃を見たコロニーの代表者達はこのガンダムによる襲撃がコロニーの宣戦布告と取られないようにしなくてはと思っているようでした。コロニーとオズを手を結んで平和を築こうとしている時にガンダムがオズに戦いを仕掛ける事はコロニーにとって迷惑な事のようです...。ガンダムを擁護していたお年寄りもいたけど...少数派のようです...。

コロニーDエリアでは直ぐにガンダムとコロニーの関係を否定する放送を流し、ガンダムがオズの敵ならばそれはコロニーDエリアにとっても敵であると言う事を表明していました。そして他のコロニーへの理解を求めていました。ガンダムによるシンガポールスペースポートの襲撃がコロニーに伝わったところまではデュオ・マックスウェルとカトル・ラバーバ・ウィナーの予定通りだったみたいだけど...こんな裏切りがあるとは考えてもいなかったみたい...。

敵機の激しい応戦にあっていたデュオ・マックスウェルのガンダムデスサイズとカトル・ラバーバ・ウィナーのサンドロックはHLVを奪取する前に行動不能になっていました。そこに五飛の乗るナタクが現れ、敵機と交戦。五飛は敵機を倒しながら自分達が正しいと言う事を強調していました。別の場所ではヒイロ・ユイのウイングガンダムもトロワ・バートンのヘビーアームズもどこかの基地を襲っていました。気持ちはみんな同じみたいです。

五飛が加勢に来た後、シンガポールスペースポートではHLVの奪取に成功していました。でも、カトル・ラバーバ・ウィナーは打ち上げられたHLVが地上の敵部隊に狙い撃ちにされないようにするために1人地上に残る事を決断。そしてデュオ・マックスウェルと五飛がHLVに乗り込んだところで地上の敵部隊を殲滅するためにサンドロックの自爆を敢行していました。

カトル・ラバーバ・ウィナーは本当はサンドロックと一緒に自爆するつもりだったみたいだけど、機体を自爆させる時に(勝手に?)左腕のシールドがハッチを守るようにハッチの前に来て、続けて(勝手に?)ハッチが開いたため、サンドロックが降りろと言っているに違いないと思い、自爆前に機体を降りていました。

カトル・ラバーバ・ウィナーが降りた後、サンドロックは(勝手に?)前進し、(勝手に?)立ち止まると自爆していました。

カトル・ラバーバ・ウィナーも含め5人とも無事にシャトルを発射させる事が出来たみたいでした。

ガンダムデスサイズを作った技術者

コロニーD13087にガンダムの製造工場を構えていたみたいだけど、オズに見つかり逮捕されていました。そして司令部で取り調べられて、ガンダムデスサイズへの関わりを認めていました。でも、証拠は隠滅済みだったみたい。

自分の作ったガンダムデスサイズを最高傑作と言って褒めていました。

ガンダムを作った5人の技術者

ガンダムを作った技術者は5人ともオズに捕らえられていました。

ドクターJ以外の4人の技術者達はオズに簡単に捕らえられたみたい。最後のドクターJはコロニーに立て篭もるも...コロニーを攻撃され投降していました。

捕らえられた5人は15年ぶりに再会だったみたい。みんな顔見知りのようでした。

今までコロニー間の行き来や通信は連合に封鎖されてたらしく、5体のガンダムが同時に現れたのは偶然だったようです。

ガンダム

少し前までガンダムは「コロニーの意思」だと思われていたのに...今は「コロニーの意思に背くもの」、「コロニーの平和のための妨げ」になっていました。オズがコロニーを懐柔した目的の中に「ガンダムの孤立」もあるのかも...。

サンドロック

カトル・ラバーバ・ウィナーの乗るガンダムは「サンドロック」と言う名前のようです。

カトル・ラバーバ・ウィナーはHLV発射基地でHLVの打ち上げを成功させるためにサンドロックを自爆させていました。折角名前が分かったのに...。

ガンダムデスサイズ

デュオ・マックスウェルのガンダムはガンダムデスサイズと言う名前のようです。

話中ではデュオ・マックスウェルの乗っている機体がガンダムデスサイズだとははっきり言われていないけど、ヒイロ・ユイのガンダムがウイングガンダム、トロワ・バートンのガンダムがヘビーアームズ、カトル・ラバーバ・ウィナーのガンダムがサンドロック、五飛のガンダムがナタク...と既に名前が分かっている事と、デュオ・マックスウェルの乗っているガンダムが死神(Death)の持っている釜(Scythe)のような武器を持っている事から「ガンダムデスサイズ」で間違いないと思います。

ガンダムデスサイズを作ったと思われる博士は最高のガンダムを作り上げたと自画自賛していました。ガンダムデスサイズは最高傑作だそうです。

トーラス

トーラスは宇宙へと運ばれて、既に実戦に投入されていました。宇宙要塞バルジを拠点としているみたい。

トーラスは可変型モビルスーツで、無人機もあるようです。無人戦闘兵器の部隊はモビルドール部隊と呼ばれていました。

トーラスは有人機と無人機では無人機の方が反応速度が速いみたい。

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