第20話「潜入、月面基地」の感想・レビュー

新機動戦記ガンダムW 第20話「潜入、月面基地」

第20話「潜入、月面基地」はトロワ・バートンが志願兵としてコロニーに潜入するお話。

ヒイロ・ユイ

ヒイロ・ユイは月面基地に潜入しようとしていました。月面基地の工場には大量のガンダニュウム合金が運び込まれていて、新型モビルスーツが作られているようです。ヒイロ・ユイの目的はそのモビルスーツにあるみたいで、奪うか破壊するかは月へ行ってから決めるようでした。

月面基地に潜入したヒイロ・ユイは未完成ヴァイエイトに乗り込み、5人の技師、レディ・アン、トロワバートン、パイロット候補生達のいる前でメルクリウスを破壊しようとします。でも、ヴァイエイトのビーム砲から発射されたビームはメリクリウスの防御フィールドに阻まれ、破壊は失敗に終わっていました。

メリクリウスの破壊に失敗したヒイロ・ユイはヴァイエイトのコックピットから出たところでトロワ・バートン(パイロット候補生としてオズに潜入中)に銃を突きつけられ捕らえられていました。

月は重力が地球の6分の1しか無いため人間の居住空間としては不適当な場所らしく、スペースコロニーの完成時期を境に研究施設や巨大工場プラントが建設されるようになったそうです。また、地球からの人々を迎える宇宙観光地としても発展したそうです。地球圏統一連合による弾圧を受けるまではかなりの繁栄だったみたい。

現在の月はオズの連合軍解体が完了したため観光地として運営が許されるようになっていました。月だけでなく、コロニー間や地球への移動も自由になっているみたいです。

オズとコロニー

オズは宇宙に国家を建設するつもりみたい。コロニー代表団はオズがコロニーを地球圏統一連合の支配体制からの開放した事は喜んでいるみたいだけど、これからの宇宙コロニーの姿勢までオズの指示を仰ぐ必要は無いと考えているようです。オズの考えではコロニーのこれからの主要産業は軍事技術、モビルスーツの製造になるみたいだったけど、コロニー側は軍事力を伴わない平和を目指していて、過去の体験から抑止力としての軍備にも反対の立場のようでした。

オズの目的は資源、労働力、技術の吸い上げが目的にあるみたい。オズを支援する国家が宇宙の技術を軍事力として利用するために欲しがっているようです。

レディ・アンはコロニー代表団の前で軍事力の必要性を唱え、コロニー代表団の説得に当たっていました。レディ・アン曰く「戦う姿勢がなくしては人類の美しさは語れない」...らしいです。もっともらしい口調でそれほど中身があるとは思えない話をしていました...。

サリィとマグアナック隊

サリィはオズの施設に入り込み、オズが復元を進めていたサンドロックを破壊しようとしていました。でも、その施設にはマグアナック隊の人達もいて、サンドロックに爆弾を仕掛け終わったところで彼らに見つかっていました。

サリィはマグアナック隊に爆破スイッチを渡せと銃を突きつけられるけど...構わずに爆破スイッチを押して爆弾を爆発させます。でも、サンドロックは全くの無傷でした...結構大きな爆発だったのに...。

サンドロック爆破に失敗したサリィはマグアナック隊の前から逃走します。この爆発でオズはリーオーを出し、サリィは奪ったリーオーに乗り応戦していました。

マグアナック隊の人達はカトル・ラバーバ・ウィナーのサンドロックを奪回するために潜入していたみたい。本当はオズがサンドロックを組み立てるまで待つつもりみたいだったけど、サリィの破壊工作のせいで完成を待たずに運び出す事になったみたいでした。

マグアナック隊はシャトルにサンドロックを積み込み、工場を爆破してからシャトルを発進させます。滑走途中でサリィの乗るリーオーが砲を構えて立ち塞がったためシャトルは一旦停止していたけど、お互いガンダムのパイロットを知る者だと言う事が分かるとサリィはサンドロックの破壊を止め、サンドロックを乗せたシャトルは無事に飛び立つ事が出来ていました。

トロワ・バートン

オズはコロニー市民からモビルスーツのパイロットを集めているようでした。

トロワ・バートンは志願兵としてコロニー自衛のための兵士のテストに参加。テストでは好成績を収め、トロワ・バートンの異常な戦闘能力はレディ・アンに報告されていました。

トロワ・バートンの力を見たニコル特尉はどこかで高度な訓練を受けた者だと感じているようでした。トロワ・バートンの経歴は完全にチェックして不審な点は無いみたいだったけど、オズに送り込まれた破壊工作員...ガンダムのパイロットかも知れないと疑っていました。その疑いを晴らすためにトロワ・バートンは追加テストを受ける事に...。追加テストはガンダムデスサイズを標的したテストでした...。ガンダムのパイロットなら破壊出来ないだろうと言う事のようです。

これに対してトロワ・バートンはガンダニュウム合金にはリーオーのライフルでは歯が立たないと言う事でトーラスのビーム砲を借り、トーラスのビーム砲をガンダムデスサイズに向けて発射。ビームを直撃させてガンダムデスサイズを一撃で破壊していました。この時のトロワ・バートンの脳波、心拍数は計測されていて、いずれも異常なし。レディ・アンはトロワ・バートンを完璧なパイロットと評し、オズに参加するに相応しい才能ある者として受け入れる事を決めていました。

ガンダムデスサイズを破壊しても脳波、心拍数に乱れの無かったトロワ・バートンだったけど、気が付かない内に涙を流していました。例え自分のガンダムではなくても「ガンダム」の破壊は悲しい事のようです...。

トロワ・バートンはレディ・アンに気に入られたみたい。レディ・アンと会う機会を与えられます。そしてレディ・アン(穏やかな方)と会ったトロワ・バートンはレディ・アンに自分がオズに向いている人間だと言う事を主張します。友好姿勢を見せながら宇宙を支配しようとするオズが気に入っていて、宇宙の平和など考えていないオズ向きの人間だと...。でも、オズへの理解を示すトロワ・バートンの言葉を聞いたレディ・アンは精神が不安定になっていました...。

レディ・アンを不安定にさせ、ニコル特尉に怪しまれたままのトロワ・バートンだったけど、無事にパイロット候補生として選ばれたみたいです。その後、新型モビルスーツのテストを行うとの事で他の4人のパイロット候補生と共にガンダムの技師達の下に集まっていました。

技師達の前に集まったトロワ・バートン達は技師からメリクリウスとヴァイエイトの説明を受けます。そして一通りの説明が終わったところで、突然、未完成のヴァイエイトが動き出します。ヴァイエイトはメリクリウスに向かってビーム砲を構えて発射...メリクリウスはフィールドを作り出してそれを防いでいました。近くにいた人間たちも無事なようでした。ヴァイエイトのコックピットからはヒイロ・ユイが出て来て、トロワ・バートンはそのヒイロ・ユイを捕らえていました。

ニコル特尉

トロワ・バートンを信用していないみたい。トロワ・バートンがガンダムデスサイズを破壊して見せた後も疑いを持ったままでした。

ガンダムの技術者達

5人の技術者達はメリクリウスとヴァイエイトと言うモビルスーツを作っていました。強力なモビルスーツの制作はオズの指示によるものだけど、技術者達には何か別の企みがあるみたい。

オズのパイロット候補生としてやって来たトロワ・バートンを見ても、捕らえられたヒイロ・ユイを見ても何も知らない振りをしていました。

メリクリウスとヴァイエイト

今のところメリクリウスの完成度は80パーセント、ヴァイエイトの完成度は50パーセントのようです。

メリクリウスとヴァイエイトは攻めと守りをとことん極めると言うコンセプトの下で作られた機体のようです。ヴァイエイトには機動力をギリギリ保てるサイズのビーム砲が与えられ、メリクリウスにはそのビーム砲を抑える防御フィールドが与えられていました。この2機が戦うと「優秀なパイロットの乗る方が勝つ」事になるそうです。

メリクリウスの防御フィールドは電気的なフィールドを作り出して敵のビームを弾く事が出来るらしいです。最新システムと言っていました。

ガンダムデスサイズ

ガンダムデスサイズはトロワ・バートン(オズのパイロット候補生として潜入中)の乗ったリーオーのビーム砲(トーラスのビーム砲を借りたもの)で破壊されていました...。

このガンダムデスサイズの破壊はコロニーで放送されていました。地球とコロニーの誤解を生み戦乱を起こしたガンダムが平和を願うコロニー市民の手によって打ち砕かれる場面として...。

デュオ・マックスウェル

デュオ・マックスウェルは身体が痛むみたいで、月面基地の潜入に向かったヒイロ・ユイには着いて行きませんでした。

デュオ・マックスウェルは放送でガンダムデスサイズがオズに破壊される場面を見て叫び悲しんでいました。

コロニー外壁の修理作業

オズに潜り込んだトロワ・バートンの履歴では作業用モビルスーツでコロニー外壁の修理作業をしていた事になっているけど、トロワ・バートンはコロニーにいた時は本当は何をして暮らしていたんだろう...。地球ではサーカスだったけど...。本当にコロニーの外壁の修理作業をしていたのかな...それともやっぱり潜入用の嘘履歴なのかな...。

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