「機動戦士Zガンダム」を見終わっての感想

機動戦士Zガンダム

「ガンダム」を見ていた時は途中からは「早く続きが見たい」って感じだったけど...、今回の「Zガンダム」は最初から最後まで「見ないで済むなら見ない方が助かる...」って感じでした...。毎日見るのがただただ面倒で...ノルマ(一日一話)なんか持たせるんじゃなかったって反省しています...。「ガンダム」と違って夢中になれるようなところも全く無かったのがとっても辛かったです...。朝起きて「今日もZガンダム見なきゃいけないんだ~」って思うと一日が憂鬱でした...。全話見終わった今はやっと苦痛から解放されたって感じです...。

姫としてはこの「Zガンダム」は「ガンダムに夢中になった人で、それと同じものを求めようとしている人」にはお勧めできません...。あと「ガンダム」の続編だから「ガンダム」を知らない人にもお勧めできません...。それに姫自身が面白いと思わなかったから時間の余っているヒマな人にも勧められません...(同じヒマを潰すならもっと有意義なものがあると思うから...)。

姫は「ファーストガンダムを好きなままの状態」で「Zガンダム」を見たので...七年間のブランクがあって地球から宇宙に上がらないアムロ・レイや若者の先導者的な役割になっているシャア・アズナブルはあんまり好きになれなかったし、「ファーストガンダム」の最終決戦地のア・バオア・クーが分裂して壊れちゃうのにもあんまりいい感じはしませんでした...。さっき「ガンダムを好きな人」にはお勧めできないって言ったけど...それは「Zガンダム」が「ガンダム」の続編でありながら「脱・ファーストガンダム」、「ファーストガンダムの破壊」を狙っているっぽい感じがするからです。だから「ファーストガンダムが好きな人」で、その中でも「自分の好きなものや好きな事の変化を嫌う人」、「(先に進まなくてもいいから)ファーストガンダムを大切にしたい人」には特にお勧めできないと思います...。ガンダムの世界も時代と共に移り変わって行く...それは分かる気もするし...、先に進むためや新しいものを築くためには既存のものや古いものを破壊しなければならないと言うのもよくある事だとは思うけど...、でも少なくても姫の好きな「ファーストガンダムのガンダム」は「Zガンダム」の中にはありませんでした...。逆に言うとそこに「ファーストガンダム」に感じた「好き」と同じものを求めずに見るのならいいのかもしれません...。あと「ファーストガンダム」から受け継いでいる「ガンダムっぽさ」はやっぱり残っているからそれを楽しむのもいいかも...。

キャラクター

「Zガンダム」では「ガンダム」の時よりも沢山の人物が出てくるけど...好きになったキャラクターはほとんどいませんでした...。みんな気持ち悪くて...でもその気持ち悪さを感じさせる事が監督さんの狙いかも?って思うほどでした...。

数少ない好きなキャラはファ・ユイリィ、エマ・シーン、マウアー・ファラオです。ファとエマさんは多分一番普通っぽいキャラクターで...周りの他のみんなが気持ち悪いから相対的に印象がいいみたい。マウアーも同じで普通の女の人って感じが良かったのかもしれません...でもジェリドのどこがいいのかは姫にはよく分からないけど...。

可哀想だと思ったキャラクターはファ・ユイリィ、あとフォウ・ムラサメとロザミア・バダムです。ファは報われないところが可哀想だと思いました。カミーユの事が好きだったみたいだけど...カミーユは最初はファの事を全然見てくれないし、地球に降りてはフォウにうつつを抜かして帰ってくるし...、カミーユの気がファに向き始めつつあるかと思ったら...精神崩壊の結末が待っていて...やっぱり可哀想...。フォウとロザミアの可哀想はファのとは違ってて、二人とも強化人間として戦争に利用されている姿がとっても可哀想だと思いました。姫としては二人には普通の人生を歩んで欲しかったけど...結局カミーユはどっちも救えなくて...。「ガンダム」の時にシャアがニュータイプの事を戦争が生んだ人類の悲しい変種かもしれないような事を言ってたけど...ある意味では強化人間の方がはるかにそうなんじゃないかって気がしました。

嫌いなキャラクターは「Zガンダム」の中には沢山いるんだけど...カミーユ・ビダン、レコア・ロンド、カツ・コバヤシはダメでした...。あとパプテマス・シロッコ、ジェリド・メサ、サラ・ザビアロフもダメみたいです。特にレコア・ロンドとカツ・コバヤシは酷かったです...とにかく気持ち悪くて...本当にダメでした...。カミーユは最初は一番嫌いなキャラクターだったけど...、でも話が進むとレコアやカツの気持ち悪さが目立ってきて...その分、カミーユの嫌い度が少し下がったような気がします...嫌いは嫌いのままだけど...。でもレコアやカツがいなかったらもっと嫌いになってたと思います...。シロッコも好きになれませんでした...髪型も性格も。ジェリドはうだつの上がらなさそうな感じと視野の狭さが好きになれませんでした...。サラは自分で自分の事をよく分かっていないっぽいところと、それなのに自分にはシロッコしかいないと思い込んでいるようなところが同居していて、それがとっても気持ち悪かったです...。でもサラのこれってもしかしたら普通っぽいのかも...?

メカ(モビルスーツ、モビルアーマー、戦艦...)

好きなモビルスーツはキュベレイ、乗ってみたいモビルスーツもキュベレイです。白くて綺麗だし、ファンネルも使ってみたい...。でも、ファンネルってララァのエルメスの時のビットみたいにサイコミュなのかな...、だったら姫はニュータイプじゃないから...使えないよ~。

嫌いなモビルスーツはボリノーク・サマーンとパラスア・テネとジ・オ。ボリノーク・サマーンは戦場での必要性が低い感じで別にいらないんじゃないかと思います。パラス・アテネはどこがいいのかよく分かりませんでした(パイロットに恵まれなかったからなの?)。ジ・オは見てたら多分普通に欠陥モビルスーツ...。

あとモビルスーツの事で言うと...、「ガンダム」の時はザク、グフ、ドム、ゲルググにハッキリした特徴と性能差が見られたのに...「Zガンダム」ではハイザック、ガルバルディβ(ベータ)、マラサイ、バーザムを見ても「ガンダム」の時みたいにハッキリとしたそれぞれの違いが一目で見えてこなくて...そこがちょっと気になりました...。姫にはマラサイがそれまでのモビルスーツよりも加速がよくて旋回性能が高いと言う事くらいしか分からないです...。本当はそれぞれに違うところがあるんだとは思うけど...見え難かったです...。

最後に

「Zガンダム」を全話見終わってやっと明日からストレス無く生活できると思うと嬉しい限りです。さっきはヒマ潰しにもならないような事を書いてしまったけど...、今考えると、苦痛の後の開放感を味わいたい人にはこの「Zガンダム」はお勧めかもしれません...。最後に...姫としては「機動戦士Zガンダム」で一番良かったのは本編よりも第二期間のオープニング曲「水の星へ愛をこめて」だったように思います...。姫の気のせいであって欲しいけど...。

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