「機動戦士ガンダムZZ」を見終わっての感想

機動戦士ガンダムZZ

姫としては「ガンダムZZ」は「Zガンダム」よりも見る作業が楽でした...精神的には。でも...あんまり必要じゃない話(「ガンダム」で言うと「クルルス・ドアンの島」みたいな話)が前作の「Zガンダム」の時よりも多く挟まれているような感じがああって...そのせいで「ガンダム」や「Zガンダム」と比べると全体的にはちょっと内容が薄くて間延びしているような気がしました...ちょっと退屈なところが多かったかな...。「ガンダムZZ」は全部で47話あったけど...姫としては40話前後でまとめてもよかったと思う...。

作品の雰囲気としてはジュドー、マシュマー、キャラ、プルなどのキャラクターたちのお陰で「ガンダム」や「Zガンダム」にあった重苦しさが少し緩和されてたような感じがします。「ガンダム」、「Zガンダム」のあの暗い感じの雰囲気が好きだった人にはちょっと受け入れ難いかも...。

大人対子供

「ガンダムZZ」の全体的になテーマは「大人対子供」になるのかな...。姫もそうだけど...子供たちは大人たちの作った世界や大人たちのやっている事に子供なりの理不尽さや不可解さを感じる事はできても...それを止めたり変えたりするための力や手段を持っていないのが普通だと思う...。だから子供たちは大人たちのやっている馬鹿な事を的確に捉えて、それを的確に指摘する事ができたとしても、大人たちの持っている力や堅さに跳ね返されて...大人たちを止めたり変えたりする事は到底できないんだけど...、でも、ジュドーは大人たちの馬鹿を捉える能力と大人たちに立ち向かうための力、自分の意思を相手に通すための力を持っていて...姫としてはそれがちょっと羨ましかったです...。そしてジュドーたちに大人たちを止めるための力を与えてくれたブライトさんみたいな理解者は偉いと思う。それって中々できないない事なんじゃないかな...。ジュドー(とみんな)の思いが通せたのもブライトさんみたいな理解者がいたからだと思う...。本当は自分の必要とする力は自分で頑張って手に入れるべきだとは思うんだけど...子供が頑張って手に入れる事のできる力なんて限られてると思うから...そう言う時にはブライトさんみたいな人がいてくれると助かると思います。感謝です。

時々姫も自分の思いを通すための力が欲しいと思う事があるんだけど...でも、もし頑張ってそれを手に入れたとしてもジュドーみたいに手にした力を上手く扱える能力が姫にあるとは思えないから...あっても仕方が無いのかも...なんて思っちゃいます...。

キャラクター

姫が一番好きなキャラクターはエルピー・プルです。だからプルが死んだ時は悲しかったです...。プルみたいな女の子が戦争で死ぬなんて...やっぱり可哀想...。そう言えば...プルの「主人公を庇って死ぬニュータイプ・強化人間」って言うところは「ガンダム」のララァ・スンや「Zガンダム」のフォウ・ムラサメと重なるんだけど...もしかして...「ガンダム」、「Zガンダム」と続くこの悪しき伝統のために殺されちゃったとか...?そんなので死んだんだとしたら姫...嫌かも...。それとも姫の考えすぎ...?

あと二番目に好きなのはルー・ルカ...ルーみたいにはっきり物事を言える人間になりたい...からかな...姫にはちょっと無理っぽいけど...。

好き嫌いは別にして行方が気になったキャラクターがヤザン・ゲーブル、アリアス・モマ、ジャムルのスリーディー、イリア・パゾムです。死んでないとは思うけど...今頃どこでどうしてるんだろう...。

メカ(モビルスーツ、モビルアーマー、戦艦...)

好きなモビルスーツはキュベレイとキュベレイMk-II。姫は元々キュベレイが好きだったのでそれとあんまり変わらないキュベレイMk-IIもやっぱり好き。カラーリングはハマーンの白いキュベレイが一番かな...次にプルの黒いキュベレイMk-II、最後がプルツーの赤いキュベレイMk-II。シャアが乗っているなら赤くても仕方が無いと思うけど...プルツーのキュベレイMk-IIの赤はちょっと品がないかも...。ハマーンのキュベレイとプルのキュベレイMk-IIが超常現象対応マシンになっていたのはちょっと残念。姫としては純粋なメカであって欲しかったです...。

嫌いなモビルスーツはザクIII改...強化人間マシュマー・セロのニュータイプ能力の暴走で爆発しちゃったから...。安全面に不安があるモビルスーツに姫は乗りたくないです...。それともどのマシンもマシュマーみたいに暴走したら勝手に爆発しちゃうのかな...。マシュマーが暴走した時に乗っていたのがたまたまザクIII改だっただけで...。

最後に

「ガンダムZZ」は「Zガンダム」の時にカミーユが倒しきれなかったハマーンをジュドーが倒して終わりだったんだけど...でもカミーユがシロッコを倒した時とジュドーがハマーンを倒した時とではかなり違いがあるように感じました...。カミーユがシロッコを倒した時はお互いにただの殺し合いみたいな感じだっけど...ジュドーとハマーンの対決では...ハマーンはまだジュドーを欲しがっていて...ハマーンに本気でジュドーを倒す気があったとは思えないし、ジュドーもジュドーでハマーン倒す事よりもハマーンを正すために戦っていたような感じがしました...。あとカミーユ対シロッコの時はシロッコは最後にカミーユを道連れにして死んでいったけど...ジュドー対ハマーンの時はハマーンは最後、キュベレイの爆発にジュドーを巻き込まないように自ら死を選んだような感じで...この差がジュドーとカミーユの違いの差なのかシロッコとハマーンの違いの差なのかよく分からないけど...でも、もしハマーンが戦いを止めるって言えばジュドーはハマーンを許してたと思う...。逆にカミーユはシロッコが例え反省したとしても止まらなかったような気がする...。もしカミーユが病気じゃなかったらハマーンとはどんな決着になっていたんだろう...そこはちょっと気になるところかも...。

あと、最後の爆発の広がるコア3からジュドーが脱出するところは「ガンダム」でア・バオア・クーからアムロが脱出してくるところに似ているけど...アムロの時はコアファイターに乗って「まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんな嬉しい事はない」って呟いて涙を流す名場面的な場面だったけど...ジュドーの方はガンダムZZの上半身の上でネェル・アーガマに向って元気に大きく手を振っていて...同じ脱出の場面でもこの差が「ガンダムZZ」の軽さなのかな...と思いました。

姫としては「ガンダムZZ」はアムロが名前だけしか出てこなかったり、シャアが(第一話「プレリュードZZ」を除いて)オープニングテーマの「アニメじゃない」の画や第三十二話のハマーン・カーンの思い浮かべのワンカットしか登場しなかったのがとっても残念でした...。いつ出てくるんだろうって思っている間に最終回になっちゃって...。分かった事と言えばアムロが宇宙に上がった事とシャアが行動を起こすための準備をしているかもしれないって言う事だけで...ちょっと物足りなかったかも...。あやちゃんとお話したら「次のを見れば全てが分かる」みたいな事言ってたけど...。

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