第46話「ミリアルドの決断」の感想・レビュー

新機動戦記ガンダムW 第46話「ミリアルドの決断」

第46話「ミリアルドの決断」はヒイロ・ユイがリリーナ・ピースクラフトを連れ出すためとミリアルド・ピースクラフトの話を聞くためにリーブラに潜入するお話。

資源衛星MO2

地球(世界国家)はホワイトファングに対して圧倒的な物量による反撃作戦を計画。資源衛星MO2に宇宙用リーオーを主戦力とした数千のモビルスーツ部隊を終結させていました。トレーズ・クシュリナーダも自らが前線に立って指揮を執るために宇宙に上がっていました。

ウイングガンダム

地球ではルクセンブルクに捨ててあったウイングガンダムが回収されていました。ブースターを取り付けて宇宙に打ち上げる予定のようでした。

潜入リーブラ

ヒイロ・ユイは回収したビルゴ輸送艇に乗ってリーブラに接近し、第202ピースミリオン攻撃隊を装ってリーブラに入り込もうと試みます。途中でリーブラ側に怪しまれるけど...緊急デッキに強引に着艦する事でリーブラへの侵入に成功していました。最初から綺麗な形で潜入するつもりはなかったみたい...。緊急デッキに輸送艇を着艦させたヒイロ・ユイは輸送艇から降り、混乱に乗じて上手くリーブラ内に潜り込みます。

リーブラに潜入したヒイロ・ユイはリリーナ・ピースクラフトのいる部屋にやって来ます。リリーナ・ピースクラフトがリーブラにいるとノイン達の気持ちが鈍るので連れ出しに来たみたい。「ノイン達」の「達」にはヒイロ・ユイ自身も入っているのかな...。

その後、ヒイロ・ユイはリリーナ・ピースクラフトを連れて部屋を出ます。そしてヒルデ・シュバイカーの持って来たデータを使ってゼクス・マーキスの居場所を見つけ出し、ゼクス・マーキスのいる部屋へと向かい、ゼクス・マーキスと対面していました。ゼクス・マーキスは侵入者がヒイロ・ユイだと見当を付けていて、その行動を読んで部屋の中で2人の事を待っていた感じでした。

ミリアルド・ピースクラフトと対面したリリーナ・ピースクラフトはミリアルド・ピースクラフトに戦争を止めるように説得するけど、ミリアルド・ピースクラフトの決意は固く、リリーナ・ピースクラフトがリーブラに来た最初の時と同じように失敗に終わっていました。

ミリアルド・ピースクラフトの行おうとしている戦いは、人間は戦わなければ戦う事の愚かさは分からないとした上で、それを全人類に分からせるための戦いのようです。ミリアルド・ピースクラフトは戦う事の愚かさを全人類に示す事が完全平和への道だと信じているみたい...。そのために全人類規模での戦いを起こす必要があると言う考えのようです。それを聞いたリリーナ・ピースクラフトは戦争から平和を生み出そうとする事を否定していました。

でも、だからこそミリアルド・ピースクラフトは自ら汚れ役を買ってでも強引に事を進めようとしているみたいです...。どんな形であれ、それがリリーナ・ピースクラフトの望まない形であっても、礎さえ作れば後はリリーナ・ピースクラフトが人類を平和に導いてくれると思っているみたい。確かに、いくら戦争によって平和を生み出そうとする事を否定していても、戦争が終わって戦争の悲惨さを知った人々が平和を望む中で「戦いによって残された礎なんていらない」と言って平和を放棄するような事をリリーナ・ピースクラフトがするとは思えないし、起こってしまった事は変えられないので結局はその状況の中で最も平和を得られる道を選ぶ事になるんだろうから...。分からなくはないけど...。

ゼクス・マーキスの真意を聞いたヒイロ・ユイはゼクス・マーキスに向けていた銃を下げ、その場を後にします。ヒイロ・ユイが去った後、ミリアルド・ピースクラフトはリリーナ・ピースクラフトに生き抜いてくれと告げると姿を消していました。今までヒイロ・ユイとリリーナ・ピースクラフトの前にいたミリアルド・ピースクラフトは立体映像だったみたい...。リリーナ・ピースクラフトはミリアルド・ピースクラフトの姿が目の前から消えるまで全く気が付かなかったようでした...凄い技術です...。

ホワイトファング対世界国家

宇宙に地球の兵力を集結させた世界国家は新型のトールギスに乗るトレーズ・クシュリナーダを先頭にリーオーの大部隊を引き連れてリーブラへと進みます。

ミリアルド・ピースクラフトはリリーナ・ピースクラフトのとの話を終えて戦闘ブリッジに入り、トレーズ・クシュリナーダに対してリーブラへの前進をやめなければ主砲を発射すると勧告します。これに対してトレーズは全軍を停止させ、1機でリーブラへと進んで来ます。そしてミリアルド・ピースクラフト指令に決闘を申し出ていました。

ミリアルド・ピースクラフトはこの決闘を受けず、トレーズ・クシュリナーダのトールギスと資源衛星MO2に向けてリーブラの主砲を発射するように命令を出します。ドロシー・カタロニアはトレーズ・クシュリナーダを狙う事に反対し、その場で反逆者として拘束していました...。

決闘の申し出を断られたトレーズ・クシュリナーダはリーブラに向かって1機で突き進みます。それに対して主砲の準備が整ったリーブラではミリアルド・ピースクラフト自らが主砲発射のボタンに手をかけ、残っていた迷いを振り払って主砲の発射を決断。ミリアルド・ピースクラフトがボタンを押そうとした瞬間、トレーズ・クシュリナーダを殺したくなかったドロシー・カタロニアが横から飛び込んで止めに入るけど、ボタンはミリアルド・ピースクラフトによって押され、リーブラの主砲はトレーズ・クシュリナーダとその後ろにいる世界国家軍に向けて放たれていました。

リーブラから放たれた主砲はトレーズ・クシュリナーダのトールギスに向かって飛んで行き、トレーズ・クシュリナーダもそれを避ける気は無いようでした。そこにレディ・アンの乗るウイングガンダムが入って来てトールギスを突き飛ばします。ウイングガンダムはトールギスの身代わりになって主砲を直撃...トールギスは主砲の直撃を逃れていました。リーブラの主砲はそのまま世界国家の部隊を消し飛ばしながら進み、資源衛星MO2にまで到達。資源衛星MO2に大きな穴を開けていました。

ウイングガンダムはリーブラの主砲を受けたものの大きな損傷を負うだけで爆発を間逃れ、コックピットの中にいたレディ・アンは全くの無傷で済んでいました。レディ・アンはコックピットから出るとトレーズ・クシュリナーダの前に姿を見せ、そしてトレーズ・クシュリナーダの乗る新型トールギスに近寄ると「戦いは戦ってこそ美しいものです」とトレーズ・クシュリナーダの持論と思われるような言葉をトレーズ・クシュリナーダ本人に言います。トレーズ・クシュリナーダは戦わずに自分の命一つで戦いを終わらせようとしていたみたいだったけど、レディ・アンに命を救われレディ・アンの言葉を聞いたトレーズ・クシュリナーダは、本来の自分を取り戻したのか、世界国家軍の全機にリーブラへの攻撃命令を出していました。

リーブラはビルゴ隊を出して応戦の構えを見せていました。

レディ・アン

レディ・アンは地球の病院に残されていて意識不明の状態だったけど、途中で目を覚まし、病院から抜け出して宇宙へと上がっていました。

宇宙に上がったレディ・アンはウイングガンダムに乗って出撃していて、トレーズ・クシュリナーダの乗るトールギスを庇って代わりにリーブラの主砲を受けていました。

リーブラの主砲はウイングガンダムに直撃していたけど、ウイングガンダムは大破するだけで消滅も爆発もせず、コックピットのレディ・アンに至っては全くの無傷のようでした。

ウィングガンダムがリーブラの主砲の直撃を受けてもレディ・アンが無傷だったと言う事は、結果的にだけど新型トールギスがそのままリーブラの主砲を受けていたとしてもトレーズ・クシュリナーダは死ななかったような気がする...。

指導者ヒイロ・ユイ

暗殺された指導者ヒイロ・ユイはサンクキングダムと共に完全平和主義を目指していたそうです。

トールギス

トレーズ・クシュリナーダの乗っていたトールギス型のモビルスーツはゼクス・マーキスの乗っていたものとは少し違うようだったけど「トールギス」と呼ばれていました。

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