第44話「出撃Gチーム」はガンダムのパイロット達がチームワークの大切さを身を以って知るお話。

リーブラに入ったリリーナ・ピースクラフトはミリアルド・ピースクラフトを説得しようとするけど、ミリアルド・ピースクラフトはここで戦いを止めるつもりは無いみたい。説得に失敗していました。

ミリアルド・ピースクラフトは地球も宇宙もまだ武器を捨て去る時代には到達していないと感じているらしく、リリーナ・ピースクラフトの夢見る武器の無い世界、その理想の時代を作るためには宇宙が地球に力を行使する事が必要不可欠だと考えているようでした。地球の軍事力を排除する戦いでもあるようです。

リリーナ・ピースクラフトはミリアルド・ピースクラフトの考えが変わるまでリーブラに残る事を決めていました。

リーブラに残ったリリーナ・ピースクラフトは何とか戦争を起こさせないようにと考えていたけど...良い方法が浮かばないようでした。そんなリリーナ・ピースクラフトにドロシー・カタロニアはミリアルド・ピースクラフトを止める方法を提案。ドロシー・カタロニアは銃を差し出し、リリーナ・ピースクラフトにミリアルド・ピースクラフトの暗殺を勧めます。でも、リリーナ・ピースクラフトはこの暗殺案を拒否...暗殺によって得られる平和は本当の平和ではないと思っているみたいでした。

モビルドール・ビルゴは組織的な行動を取るようになっていました。新しく開発したモビルドール指揮命令システムによるもののようです。

モビルドール指揮命令システムはガンダムエピオンのシステムを応用したもので、これによって血の通わぬモビルドールに人の意思が働くようになったそうです...。

ドロシー・カタロニアはモビルドール指揮命令システムを受け持っていました。戦いが好きなせいかシステムを使っている時のドロシー・カタロニアは楽しそうでした...。

ピースミリオンにいるガンダムのパイロット達は今のところ今後の明確な目標と言うものは持っていないみたいでした。とりあえずゼクス・マーキスは敵で、リーブラを叩く事は1つの目的になるみたいだけど、基本的には状況を見ながら臨機応変に...なのかな。

ホワイトファングはピースミリオンにビルゴの大部隊で襲撃を仕掛けていました。ピースミリオンからはデュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー、五飛、ルクレツィア・ノインの5人が出撃。ヒイロ・ユイはウイングゼロでやっておく事があると言って出撃しませんでした。

ピースミリオンを襲撃したモビルドール・ビルゴには戦術的なプログラムが施されていました。一方、ガンダムのパイロット達は個々の高い戦闘力でビルゴを次々に倒して行くけど、戦術を持たずに(カトル・ラバーバ・ウィナーとルクレツィア・ノインが多少連携を取る以外は)個別に戦闘を行っていたため組織的な戦闘を行うビルゴ隊の前に苦戦。最後は何とか敵部隊を殲滅するものの...無策の代償としてかなりの消耗を負っていました...。敵は今回の襲撃でガンダムを倒せるとは思っておらず、最初からを消耗戦を仕掛けて来ていていたみたいで、このピースミリオン陣営の消耗は狙った結果通りのようです。

戦闘終了後、リーブラに戻ったパイロット達は今回のような戦い方ではこの先は戦って行けない事と戦闘での戦術の必要性を感じていました。でも、今まで個人個人で戦って来たガンダムのパイロット達には組織的な戦闘をいきなり行う事は無理なようです...。

そんな状況の中でヒイロ・ユイだけは考えがあったようです。ヒイロ・ユイはガンダムサンドロックにゼロシステムを組み込むようにハワードに頼み、そして出撃前のカトル・ラバーバ・ウィナーにガンダムサンドロックにゼロシステムを搭載してある事を告げ、部隊の指揮をカトル・ラバーバ・ウィナーに任せていました。ゼロシステムは部隊を率いて戦闘を行うには有効なシステムのようで、それを扱い部隊を指揮するにはカトル・ラバーバ・ウィナーが適任だと思ったみたいです。でも、カトル・ラバーバ・ウィナーはゼロシステムに翻弄された過去があるためゼロシステムを使用する事に戸惑っていました。

再びホワイトファングの部隊がピースミリオンに接近して来たため、5機のガンダムとルクレツィア・ノインの白トーラスは応戦のために出撃します。ヒイロ・ユイはミリアルド・ピースクラフトのガンダムエピオンを相手にしなければならないため別行動を取り、カトル・ラバーバ・ウィナーは残ったみんなを纏めようとするけど...デュオ・マックスウェルもトロワ・バートンも五飛もカトル・ラバーバ・ウィナーの言葉に耳を貸さず...前の戦いと同じように個々の思うままの行動を取っていました。

ビルゴ部隊との戦闘が開始され、みんなそれぞれに頑張って戦っているみたいだったけど、統率の取れないチームは大部隊を相手に苦戦を強いられます。それを見たカトル・ラバーバ・ウィナーは状況を打破するためにコードゼロを入力してゼロシステムを起動。カトル・ラバーバ・ウィナーはゼロシステムによって戦場の状況を把握し、他のガンダムに的確な指示を出していました。

ゼロシステムを使ってカトル・ラバーバ・ウィナーが指示を出し始めると、今までバラバラに戦っていたみんなもカトル・ラバーバ・ウィナーの指示に従い行動を取り出します。カトル・ラバーバ・ウィナーを中心に統率の取れたチームとなったガンダム達は敵を次々に叩いていました。

カトル・ラバーバ・ウィナーはゼロシステムに翻弄されないようにしながら敵の戦術を読もうとし、相手の手の内を読もうとしている中でモビルドールに命令を送っている相手がドロシー・カタロニアである事に気が付いていました。そしてリーブラでモビルドール指揮命令システムを使ってビルゴ隊を動かしていたドロシー・カタロニアもガンダムチームの動きが変わった事に気が付き、指揮をしているのがカトル・ラバーバ・ウィナーである事に気が付いていました。

ガンダムチームがカトル・ラバーバ・ウィナーを中心に作戦行動を取り始めた事に気が付いたドロシー・カタロニアは直ぐにリーブラの主砲でピースミリオンを撃つように命令を出します。リーブラはドロシー・カタロニアの命令に従い軌道を修正しながらピースミリオンに向けて主砲を発射。ピースミリオンは強引に回避を行ったためエンジンの爆発が起こっていたけど、間一髪のところで回避に成功して、外装に損傷を受けただけで済んでいました。ガンダムチームもカトル・ラバーバ・ウィナーの指示で離脱したため無傷でした。

リーブラは無理に主砲を撃ったため主砲はシステムダウンして船体は各部損傷...。ドロシー・カタロニアの主砲発射の強行で作戦は失敗していました。ドロシー・カタロニアとしてはこんなはずではなかったみたい...。

ウイングゼロで戦場に出たヒイロ・ユイはゼクス・マーキスのガンダムエピオンと戦い、その中でゼクス・マーキスに戦いを引き起こそうとしている事の真意を尋ねていました。それに対してゼクス・マーキスは「終わらせるためだ」とだけ答えていました。

ヒイロ・ユイのウイングゼロとゼクス・マーキスのガンダムエピオンの戦いは互角だったけど、リーブラの主砲が発射された事によりホワイトファングの作戦が失敗に終わっためゼクス・マーキスはヒイロ・ユイとの戦闘を途中にして後退していました。