第40話「新たなる指導者」の感想・レビュー
新機動戦記ガンダムW 第40話「新たなる指導者」
第40話「新たなる指導者」はロームフェラ財団の指導権がデルマイユ公からクイーン・リリーナへと移る一方でミリアルド・ピースクラフトを指導者として迎え入れたホワイトファングが地球に対して宣戦布告して来るお話。
ロームフェラ財団
ロームフェラ財団はクイーン・リリーナの名前を出して軍事力で抵抗勢力の制圧を続けていました。リリーナ・ピースクラフトは「武力を用いない完全平和」を理想に掲げ、世界の戦いを収めるためにロームフェラ財団の代表になったのに...逆にロームフェラの武力による支配のために名前を利用されているみたいでした...。
その現状を把握していたリリーナ・ピースクラフトは治安維持と称して各地に派遣している兵力を全て撤収する事をロームフェラ財団の最高幹部会の中で提案します。これに対してデルマイユ公は直ぐさま意義を唱えます。デルマイユ公は各地に散らばるゲリラや独立国家の兵力を脅威と考えているみたいで、リリーナ・ピースクラフトの武力を必要としない平和はロームフェラ財団の望む世界支配の方法ではないと言っていました。あくまでも力による支配を望んでいるみたい。
でも、ロームフェラ財団の中ではリリーナ・ピースクラフトの理想に賛同する人も多く、このデルマイユ公の考えは「ロームフェラ財団全体の考え」とは言えないようでした。リリーナ・ピースクラフトは最高幹部会の席で平和のためにロームフェラ財団が変わる必要があると言う事を訴え、この議題の結論は明日の財団総会に持ち越されていました。
次の日、リリーナ・ピースクラフトは財団総会で演説を行い、オズが武器を手放す事こそが平和への道であるとした上で地球と宇宙の共存を呼びかけて行く事を宣言。ロームフェラ財団の幹部達はこのリリーナ・ピースクラフトの考えに拍手を送り賛同していました。ロームフェラ財団はリリーナ・ピースクラフトの下で生まれ変わる事になるようです。
デルマイユ公
オズの結束を固めるためにリリーナ・ピースクラフトを財団へと招き入れたのはデルマイユ公だったけど、そのせいでロームフェラ財団内でのデルマイユ公の発言力は著しく低下しているみたいでした...。今となってはリリーナ・ピースクラフトの存在が邪魔になっているようです。
デルマイユ公は何とかリリーナ・ピースクラフトを排除出来ないかと考えたみたいだったけど、現状ではリリーナ・ピースクラフトへの対抗手段は無く、仕方無くドロシー・カタロニアの助言を聞き入れて宇宙の兵力を整えるために宇宙へと上がる事を決めていました。ドロシー・カタロニアはロームフェラ財団がリリーナ・ピースクラフトの考えに従い軍備を解体して平和な世界を目指したとしても必ずどこかで兵力を必要とする時が来ると考えているみたいで、デルマイユ公としてはそこに僅かな希望を見るしかないようでした...。
デルマイユ公は財団総会には出席せず、オズ宇宙軍を自ら率いるために宇宙へと上がり、バルジに向かっていました。でも、バルジに到着する前にホワイトファングの部隊に襲撃され...シャトルを撃墜されて亡くなっていました...。
ヒイロ・ユイ
ヒイロ・ユイはオズとオズに抵抗するゲリラが戦っている地域に現れオズを倒していました。そして武力制圧を続けるオズの姿を目にしたヒイロ・ユイはロームフェラ財団の中でリリーナ・ピースクラフトが作り出した平和は偽りの平和だと結論付けていました。
その後、ヒイロ・ユイはロームフェラ財団の建物に侵入し、議事堂で演説するリリーナ・ピースクラフトを暗殺しようとします。でも、リリーナ・ピースクラフトがオズの軍備を解体した上で地球と宇宙の共存を目指す考えである事を知るとリリーナ・ピースクラフトの暗殺を取りやめていました。自分の命を狙っているヒイロ・ユイの姿を見つけたリリーナ・ピースクラフトはヒイロ・ユイに殺される覚悟は出来ているみたいだったけど...。
リーブラ
ピースミリオン級巨大戦艦の名前はリーブラと言うようです。
ホワイトファングの赤いトーラス
ホワイトファングのトーラスは赤い色をしていました。ホワイトファングなんだから「白」で良いと思うんだけど...サンクキングダムのトーラスと同じになるのを避けたのかな...。
リーブラと五飛
五飛はアルトロンガンダム1機でリーブラを襲撃していたけど、リーブラのビーム砲による迎撃を受けて弾き返されていました...。リーブラの砲撃を受けたアルトロンガンダムは損傷して行動不能になっていました。流石にアルトロンガンダムだけでリーブラを落とそうとしたのは無鉄砲だったみたい...。
ゼクス・マーキス
ゼクス・マーキスはミリアルド・ピースクラフトとしてホワイトファングに加わっていました。それもホワイトファングの指導者として...。
ミリアルド・ピースクラフトはガンダムを地球側の為に戦おうとしている勢力とし、コロニーの真の敵は地球であり宣戦布告すべきだとホワイトファングに助言。その後、ホワイトファングの指導者として自ら地球に対して宣戦布告を行っていました。宇宙の敵として地球を排除するつもりみたいです。これがガンダムエピオンが見せた未来からゼクス・マーキスが選んだ道のようです。
ホワイトファング側はリーブラの襲撃を行った五飛のアルトロンガンダムを地球側の尖兵でありオズ宇宙軍の援助を行っていると都合の良い解釈を付け、地球への宣戦布告の口実に使っていました...。
ルクレツィア・ノイン一行
ルクレツィア・ノインの一行(ルクレツィア・ノイン、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー)はハワードからの通信を受けてピースミリオンに向かい、そこで援助を受けていました。
5つの勢力
ハワードの話では今の世界には5つの勢力があるみたいです。
1つ目はホワイトファング。現在はピースミリオン級巨大戦艦を建造中のようです。
2つ目はオズ。宇宙要塞バルジを抱え、ホワイトファングと対立しているけど押され気味のようです。
3つ目はホワイトファングとオズを相手にゲリラ戦を仕掛けているガンダム。
4つ目はホワイトファングに属さないコロニー市民達。数は多いけど意思を表明するだけの組織も力も持っていないとの事です。
5つ目はハワード達。ハワード達はゼクス・マーキスのの計画通りガンダムと手を組むつもりでいるみたいでした。
セディチ
第38話で「セディッチ」だった人物はエンディングでは第39話に続き第40話でも「セディチ」になっていました。「セディッチが1」で「セディチが2」...「セディチ」が本当なのかな...。