第34話「その名はエピオン」の感想・レビュー

新機動戦記ガンダムW 第34話「その名はエピオン」

第34話「その名はエピオン」はヒイロ・ユイがトレーズ・クシュリナーダと会い、ガンダムエピオンを渡されるお話。

ヒイロ・ユイ

3機のビルゴに追い詰められて死ぬ覚悟を決めたヒイロ・ユイだったけど、そこにトレーズ派のリーオー隊が自爆攻撃を仕掛けて来て3機のビルゴを破壊したため死なずに助かっていました。その後、ウイングガンダムを降りて自爆者の下に駆け寄ったヒイロ・ユイは、そこで自爆者にトレーズ・クシュリナーダの事を頼まれ、戦場から少し離れたところにある小さな城へと向かいます。

小さな城に入ったヒイロ・ユイは城の地下でトレーズ・クシュリナーダに会います。そしてヒイロ・ユイがトレーズ・クシュリナーダに銃口を向けると銃口を向けられたトレーズ・クシュリナーダは戦いの終結の為に自分を撃てとヒイロ・ユイに言い出していました。ここでトレーズ・クシュリナーダを撃ってもトレーズ派の戦いが終わりに近づくだけで何の解決にもならないと思うけど...。トレーズ・クシュリナーダもそれを承知で言っているのかな?

その後、ヒイロ・ユイとトレーズ・クシュリナーダは少し言葉を交わします。そして、お互いの思っている事を言い合ったところでトレーズ・クシュリナーダもヒイロ・ユイに銃を向けます。トレーズ・クシュリナーダは自分もヒイロ・ユイもこの世界には居場所の無い存在であり、消え去るのが綺麗な事だと感じているみたい。でも、トレーズ・クシュリナーダはヒイロ・ユイを撃たずに銃を下げ、ヒイロ・ユイの今後の生き方を示す道標があると言ってエピオンと言う名前のガンダムを見せていました。

トレーズ・クシュリナーダの説明によれば、ガンダムエピオンには心の迷いを取り払うためのシステムが搭載されていて、戦う敵の姿と自分自身の未来をパイロットに見せてくれるそうです。戦いと言う行為に回答を見つけるためのモビルスーツとして作った機体だと言っていました。トレーズ・クシュリナーダは戦う意思を無くしてしまった自分とは違い、迷いながらも戦う意思を持ち続けるヒイロ・ユイにこのガンダムエピオンを託していました。2人で死ぬのは少し先に延びたようです。エピオンに乗りヒイロ・ユイが未来を見出せなかった時、戦いと言う行為に回答を見つけ出せなかった時、その時は改めて2人で死ぬみたい。

ヒイロ・ユイはガンダムエピオンに乗って再びルクセンブルク基地へと向かいます。そしてオズのビルゴを次々と破壊していました。でも、最初はオズのビルゴだけを倒していたけど...途中からは「戦うもの全てが敵」だと認識し、戦場にいるトレーズ派、オズを構わず斬り捨てていました...。何が本当の敵か分からないまま戦う事への迷いだけが取り払われたみたい。ガンダムエピオンのシステムに翻弄された結果になっていました。

トレーズ・クシュリナーダの下に戻ってエピオンから降りたヒイロ・ユイは精神的に疲れているようでした。そして、未来が見えなかったのなら未来の無い者同士共に死ぬと決めていたトレーズは銃を取り出すけど...ヒイロ・ユイはエピオンに乗った疲れで死ぬよりも前にその場に倒れ込んでいました...。

ウイングゼロの回収

宇宙ではオズのスケアクロウ5隊が漂流中のウイングゼロを発見し、リーオー3機分を爆破出来る爆薬を仕掛けていました。回収せずにその場で破壊するみたい。

スケアクロウ5隊がウイングゼロに爆薬を仕掛けた後、それを爆発させる前にゼクス・マーキスの乗るトールギスが現れます。ゼクス・マーキスのトールギスはリーオー2機を倒し、後はスケアクロウ5の乗るトーラスだけになるけど、トールギスが現れる事を予想していたのか大量のトーラスが増援に駆けつけていました。

ゼクス・マーキスは大量のトーラスを相手に善戦するけれど被弾し、トールギスから脱出。脱出後は自爆装置でトールギスを爆破させていました。そしてそのままウイングゼロに乗り込みます。スケアクロウ5はゼクス・マーキスがウイングゼロのコックピットに乗り込んだところでウイングゼロに仕掛けてあった爆弾を爆発させます。でも、大きな爆発が起こったけど、ウイングゼロは全くの無傷でした。

ウイングゼロに乗り込んだゼクス・マーキスはウイングゼロの火力の高いビームライフルでスケアクロウ5のトーラスを含めトーラス隊を全滅させていました。

ウイングゼロには戦闘能力を強化するシステムが搭載されているけど、ハワードは戦士として完璧なゼクス・マーキスならウイングゼロに翻弄されずに済むと言っていました。カトル・ラバーバ・ウィナー、ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トラント・クラーク特尉のような事はないみたいです。

トレーズ・クシュリナーダの哲学

トレーズ・クシュリナーダは「死を厭わない兵士」の姿勢こそが正しい人間の正しい戦い方だと思っているようでした。

物事の捉え方は人それぞれで、トレーズ・クシュリナーダのような考え方もあるとは思うけど、姫としてはこの場合はどれが正しいとはっきり言えるようなものではないと思います...。自分勝手に分かったような気になっている辺りがトレーズ・クシュリナーダっぽいかな...。

デルマイユ公爵

デルマイユ公爵はガンダムとトレーズが手を組む事を恐れているみたいでした。

ヒイロ・ユイの思い浮かべ

ヒイロ・ユイはビルゴ隊に囲まれた状況で死ぬ覚悟を決めた時にリリーナ・ドーリアンの顔を思い浮かべていました。この時にヒイロ・ユイの思い浮かべたリリーナ・ドーリアンはキラキラ光った映像効果が加えられていました...。ヒイロ・ユイにはそう見えているって事なのかな...。

ガンダムエピオン

ウイングガンダムやウイングゼロと同じように可変型でした。

ガンダムエピオンにはウイングゼロのようなシステムが搭載されていて、パイロットに純粋な戦う意思があれば迷いを消す機能があり、戦う敵の姿と自分自身の未来をパイロットに見せてくれるそうです。戦いと言う行為に回答を見つけ出すために作った機体らしいです。

トレーズ・クシュリナーダはガンダムエピオンは兵器ではないのでこの機体に乗って勝者となってはならないと言っていました。

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