トレーズ・クシュリナーダ

トレーズ・クシュリナーダ

トレーズ・クシュリナーダ。オズ代表、階級は上級特佐。幽閉後、表舞台に戻って来てからはロームフェラ財団代表になり、世界国家元首の座に就きました。主な搭乗モビルスーツはトールギスII、リーオー。口ぶりからしてガンダムエピオンに乗った事もあるようです。

トレーズ・クシュリナーダはオズの代表としてオペレーション・デイブレイクを成功させていました。その後、モビルドールの導入に異を唱えてデルマイユ侯と対立し、ルクセンブルクのお城に幽閉されていたけど、ホワイトファングのミリアルド・ピースクラフト(ゼクス・マーキス)が地球に対して宣戦布告を行って来たのを機に内乱を起こし、リリーナ・ピースクラフトを解任して自らがロームフェラ財団の代表に就任します。そして、ロームフェラ財団の代表に就任したトレーズ・クシュリナーダは直ぐに世界国家の元首となり、地球の軍事力を1つにまとめ、それらを宇宙へと上げてホワイトファングとの決戦に打って出たけど、その決戦の最中に張五飛のアルトロンガンダムとの決闘を行い、アルトロンガンダムに搭乗機トールギスIIを撃墜されて亡くなっていました。

トレーズ・クシュリナーダの思想は非常に未熟なもので、意志もそれほど強くないみたい。そのため物語の途中では酔っ払っている人のように見えました。そしてほとんどの場合において醒めた意識で物事を考える事が出来ず、結局、最後まで目覚めの扉を潜る事無く泥酔したまま死亡していました。でも、逆に目覚めてしまったらトレーズ・クシュリナーダにはほどんど何も残らないんだろうから、目覚めないまま死亡して行くしかなかったのかも...。

トレーズ・クシュリナーダは張五飛のアルトロンガンダムとの決闘では常に少し有利な状況にあったみたいだったけど、最後はアルトロンガンダムの前に無防備に飛び込んで行き、アルトロンガンダムが咄嗟に出したビームの槍に搭乗機トールギスIIを貫かれて死亡していました。もしかすると(ゼクス・マーキスに決闘を申し出た時も含めて)死に場所を探していたのかも知れません。でも、そうだとすると軟弱過ぎるかも...人は生きて何が出来るかだと思う...。

トレーズ・クシュリナーダは自分のせいで死んで行った人間の数とその全ての名前を記憶しているようでした。トレーズ・クシュリナーダを信じてトレーズ・クシュリナーダのために戦い死んで行った人間はそれで少しは報われるかも知れないけど、そうでない人間にとってはどうでも良い事で、トレーズ・クシュリナーダの自己満足の面が大きいように思えます。張五飛が怒りを覚えるのも分かるかも...。

トレーズ・クシュリナーダはモビルドールを使った戦いを嫌っていました。人間が自らの命をかけて戦い得た平和でなければ価値が無いと考えていたみたい。トレーズの求める平和は単なる平和ではなく「平和である事の有難味を持った平和」だったようです。でも、例え「有難味を持った平和」が訪れても平和な時が長く続けばそれは当たり前のものとなり、結局、有難味なんてものは忘れてしまうような気がするけど。多くの血を流してまで得なければ行けない付加価値なのかどうか...。

トレーズ・クシュリナーダが地球統一連合の和平推進派を抹殺したのも同じ理由で、やはり話し合いなどによって安易に手に入る平和はトレーズ・クシュリナーダにとっては(トレーズから見れば「人類にとって」)価値が低いものようです。命をかけて戦い、多くの犠牲と苦労の末にやっと手に入る...そう言う平和でなければいけなかったようです...。

トレーズ・クシュリナーダはレディ・アンの事が好きだったみたいです。レディ・アンが二重人格になった時にはレディ・アンの事を憐れみ、自分の好きだった以前のレディ・アンが帰って来る事を望んでいました。意識不明のレディ・アンが宇宙から地球に運ばれて来た時には搬送された病院にも出向いていました。

トレーズ・クシュリナーダのお墓は友人でもあるゼクス・マーキスのお墓のお隣に建てられていました。

トレーズ・クシュリナーダが登場したのは第1話~第4話、第6話~第11話、第14話~第15話、第18話、第22話、第25話、第28話、第33話~第34話、第36話、第38話、第40話~第43話、第45話~第48話。第26話、第27話は回想場面のみの登場でした。

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