リリーナ・ドーリアン(リリーナ・ピースクラフト)

リリーナ・ドーリアン(リリーナ・ピースクラフト)

リリーナ・ドーリアン。本名はリリーナ・ピースクラフト。ピースクラフト王家の血を引く人間で、ミリアルド・ピースクラフト(ゼクス・マーキス)の妹です。サンクキングダムが滅ぼされた際にドーリアン夫妻によって連れ出され、ドーリアン外務次官が殺害されるまで自身の出生の秘密を知らずにドーリアン夫妻の下で育てられました。ドーリアン外務次官の死後はリリーナ・ピースクラフトを名乗り、完全平和主義の思想を掲げて再興したサンクキングダムの代表やロームフェラ財団の代表を務めます。終戦後は「ピースクラフト」ではなく「ドーリアン」として外務次官を務め、地球と宇宙とのパイプ役を果たしていました。

サンクキングダム代表時は「プリンセスリリーナ」、ロームフェラ財団代表時は「クイーンリリーナ」と呼ばれていました。

リリーナ・ピースクラフトの指導者としての良いところは高い理想と強い意志を持っているところで、逆に不足しているところは理想と意志を達成するための手段を持っていないところだと思います。物語の中では完全平和主義を掲げてその意志を貫こうとしていたけど、手段を持っていないために最後の方では手詰まりになっていました。理想と意志だけでは世界を変える事は難しいようです...。結局、手段を講じて平和のための舞台(理想と意思だけで平和を築く事が出来る下地)を作ったのはリリーナ・ピースクラフト以外の人間達でした。

戦いが終わった後、リリーナの前にはピースクラフトの理想と意志だけでも世界を平和へと導いて行ける舞台が用意されていたけど、リリーナはドーリアンを名乗り平和のために活動する事を選んでいました。ピースクラフトを名乗り平和の中心として象徴的な存在になる選択肢もあったと思うけど、選ばなかったみたい。

リリーナ・ドーリアンは終戦後、外務次官の職に就いていました。次官って...日本で言えば省の事務方のトップで、東京大学卒業のエリート官僚の中のエリート官僚が就くポストだったと思うけど...リリーナ・ピースクラフトみたいな就学中で無キャリアな人間でもなれるものなのかな...。普通に考えると血筋、思想、活動に対する評価がいくらあっても省に就職して何年にも渡る省内レースに勝利しなければなれないような気がするけど...。官僚のトップが就くと言う慣例を無視したのか...それとも日本ではないから官僚のトップの人が就かなくても別に構わないのか...多分、後者なのかな...。

リリーナ・ドーリアンに限って無いとは思うけど、日本の官僚のように国のためよりも省の利益や自らの保身のために動くような人間にはなって欲しくないです...。勿論、次官職を退いた後に省の息のかかった会社に天下りするような事も...。日本でもないし官僚でも無いからリリーナには関係ないかな...。

リリーナ・ドーリアンは夢見がちな少女のように見えました。だから完全平和主義に飛びついたのかな...現実的な平和の実現方法が見えていないままの状態で...。

リリーナ・ドーリアンは独り言が多い女の子のようです。他の人に見つかったら恥ずかしいと思うけど...。傾向として王家の血を引く人は独り言が多いのかな...。

リリーナ・ドーリアン(リリーナ・ピースクラフト)が登場したのは第1話~第7話、第9話~第11話、第14話~第16話、第27話~第31話、第33話、第35話~第49話。第26話はヒイロ・ユイの見た幻覚としての登場、第34話はヒイロ・ユイの思い浮かべの中での登場でした。

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