「新機動戦記ガンダムW」を見終わっての感想

新機動戦記ガンダムW

「新機動戦記ガンダムW」は姫にとってはキャラクター、メカ、世界観、話の展開など...どれ1つを取っても興味の持てるものは無く、全く面白さを感じられない作品でした。世界の情勢や人間の心の移り変わりを長々描くだけでなく、もっと人を引き付けて夢中にさせるような魅力的なお話にして欲しかったです。49話も見た後に「全体的に退屈な作品」としか言いようがないのは非常に残念です。

退屈な原因は色々あるけど、その1つに山場らしい山場が無かった事が挙げられると思います。多分、リーブラにピースミリオンが衝突したりヒイロ・ユイとゼクス・マーキスが最後の対決を行った辺りが作品の山場として描かれた場面だったのかも知れないけど...そう言った場面でも盛り上がりに欠けていたように感じられました。

キャラクター

「新機動戦記ガンダムW」に登場したキャラクターの中で姫が好きになったキャラクターは「無し」でした。嫌いなキャラクターはヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー、張五飛、5人のガンダムの技師達、ゼクス・マーキス、トレーズ・クシュリナーダ、レディ・アン...。全員がそれぞれ違う理由で同じくらいに好きになれませんでした...。

特に好きになれなかったのはトレーズ・クシュリナーダです。個人で美学を持つのは自由だと思うけど、それを人類全体に当てはめて押し付けようとするのはあまり良い事ではないように思えました。こう言うのを「余計なお世話」と言うような気がします。

モビルスーツ

姫としては「ガンダム」が5機も6機も出て来るのはやっぱり苦手なようです...。「ガンダム」の安売りは「ガンダム」の魅力を下げているような気がして受け入れ難いみたい...。あと、姫の中の「ガンダム」は未だに「ビームサーベルとビームライフルを基本武器として近接戦闘から中・遠距離戦闘まで高い戦闘能力を発揮出来る機体」なんだけど、それに適っていない「ガンダム」がほとんどなのも残念でした。姫の中の「ガンダム」の形が古いだけなのかも知れないけど...それでも...やっぱり...。

ホワイトベースのようなモビルスーツ運用艦が出て来なかったのも少し残念でした。宇宙に戦力が無い世界でのお話だったので(リーブラとピースミリオンを除き)「宇宙戦艦」が存在しないのは仕方が無いかもしれないけど、せめて地上には「ガンダムっぽい艦」を置いて欲しかったです。輸送飛行機や空母だけではちょっと寂しいので。

姫としてはゼロシステムの存在は余計だったと思います。ガンダムのパイロット達には、ゼロシステムの見せる未来の中から未来を選ぶのではなく、自分の力で未来を見つけ出して欲しかったです。

バスターライフルも余計かな...。コロニーを一撃で消滅させる威力を持っていたけど、モビルスーツ以上に科学的な背景が怪しく、現実味をより低いものにしている感じがします。驚異的な破壊力を持つ兵器を出すのは構わないけど、少しくらいは「見ている人を納得させる責任」を果たして欲しいです...SFであるのなら。「架空であってもそれっぽく聞こえるような説明」は結構大切だと思います。

最後に

前作の「Gガンダム」と比べると「ガンダムっぽさ」を多少は取り戻したものの、ガンダムの持っていた魅力までは取り戻してなく、特に作品を見ている人を引き込む力がここまで皆無なようでは駄目だと思いました...。キャラクター、メカ、世界観、話の展開など...興味を持てるものが1つも無いのはあまりにも酷いような気がします。「ガンダムシリーズ」はまだ続くみたいなので姫としてはこの先が不安です...。

「ガンダム」を作る人達はもう魅力的な作品は作れなくなっているのかな...それとも「ガンダム」にしがみついて作品を作り続けているだけで「作品そのものの質」はどうでもよくなってるのかな?ガンダムファンとしては「ガンダムであれば何でも良い」と言う作り方だけは止めて欲しいけど...。そんな事は無いと願いつつ次回作に僅かな期待を残す姫でした。

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