「機動戦士ガンダム 0083 ジオンの残光」はビデオ版の「機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY」を編集してまとめた内容になっています。ビデオ版で描かれていた物語の序盤、中盤に割愛された部分が多く...全体的には「終盤を見せるために作った」ような作品になっているような感じを受けます。二号機強奪事件は大雑把にまとめられていて...ガンダム一号機のパイロットの座をかけて行われたコウ・ウラキ少尉とモンシア中尉の模擬戦、アルビオンのアフリカでの追撃、月でのガンダム一号機フルバーニアン対ヴァルヴァロ戦、バニング大尉の死に至っては丸々省かれていました...ビデオ版を見てない人が見るには辛い内容になってるかも...。追加された場面もあったけど...姫としてはビデオ版の方がお勧めです。劇場版を見るなら最初にビデオ版を見て序盤や中盤に何があったかを知ってからの方がいいと思います。

物語はトリントン基地からアルビオンが発進するところから始まります。それ以前の部分は二ナ・パープルトンの回想っぽい形で簡単にまとめられていました。パワードジムとザクIIF2型による模擬戦や、ガンダム一号機を賭けてのコウ・ウラキ少尉とモンシア中尉との一戦はバッサリと省かれていました...。

アルビオンがトリントン基地から飛び立つまでのお話が終わるとアルビオンはいきなり宇宙に上がっていました...。アフリカでの追撃のお話がバッサリと省かれていました...。

シーマ・ガラハウ対コウ・ウラキの戦いの中でガンダム一号機が大破したあと、アルビオンは月のフォン・ブラウン市へと入ります。逃げ出したコウ・ウラキはケリィ・レズナーに合って一緒にヴァル・ヴァロを作り上げるけど...そのあとのガンダム一号機フルバーニアンとヴァル・ヴァロの一戦はバッサリと省かれていました...。

アルビオンが月を出たあとはデラーズ・フリートがソロモンで行われる連邦軍の観艦式を襲撃するために動き出します。バーミンガムとシーマ艦隊の会合未遂とバニング大尉の死がバッサリと省かれていました...。バニング大尉の死は描かれて無かったけど...でもコウ・ウラキはちゃんと中尉に昇進していたみたい...。

アナベル・ガトーのガンダム二号機がソロモンでの連邦軍の観艦式を襲撃して核で連邦の艦隊の三分の二を行動不能にしたあと、コウ・ウラキのガンダム一号機フルバーニアンとアナベル・ガトーのガンダム二号機との一騎打ちが行われ、相打ちになっていました。

アナベル・ガトーによる観艦式襲撃のあと、デラーズ・フリーとはシーマ艦隊手動でコロニーを奪い取り、そのコロニーと共に月へと向かいます。

一方のアルビオン隊はガンダム三号機を受け取るためにラビアンローズに向い、そこで三号機を手に入れてました。ラビアンローズではナカト中佐のちょっとした邪魔はあったけど...でもルセットさんが死亡する場面はありませんでした。ルセットさんは死なないで済んだのかな...？だとするとルセットさんが死んでないのにニナは三号機の担当を引き継いだ事になるけど...。

月で推進力を得たコロニーはデラーズ・フリートの艦隊と共に今度は地球へと向かい出します。そしてラビアンローズを出たアルビオン隊はデラーズ・フリートの地球へのコロニー落しを阻止すべく、デラーズ・フリートの艦隊とコロニーを追います。

アルビオンはデラーズ・フリートと交戦。コウ・ウラキもガンダム三号機に乗って出撃してアナベル・ガトーのノイエ・ジールと戦いながらコロニーの落下を阻止しようとするけど...コロニーの阻止限界点突破を防ぐ事はできませんでした。連邦軍は阻止限界点を超えたコロニーをソーラシステムIIで焼こうとするけど...それも失敗に終わっていました。

アナベル・ガトー、ニナ・パープルトン、コウ・ウラキの三人は落下するコロニーのコントロールルームで顔を合わせます。コウ・ウラキはガトーの脇腹を撃ち、さらにトドメを刺そうとするけど、それをニナに妨害されます。ニナはそのままガトーと一緒にコウ・ウラキの前から去り、コウ・ウラキは一人で取り残されていました...。

コロニーから脱出したコウ・ウラキとアナベル・ガトーが一騎打ちを行い、死闘を繰り広げるけど...最後はガンダム三号機、ノイエ・ジール共にソーラシステムIIから放たれた光りに包まれていました...。

ソーラシステムIIの攻撃を受けたあと...気を失っていたコウ・ウラキが目を覚ますとガトーの姿はありませんでした...。ガトーに見逃してもらったみたい...。

アナベル・ガトーはデラーズ・フリートの残存部隊と共にアクシズ先遣艦隊を目指して連邦艦隊の突破を試みるけど...失敗。搭乗機のノイエ・ジールでサラミスに特攻を仕掛けて...亡くなっていました...。

ニナはコロニーを脱出したあとアクシズ先遣艦隊に保護されて...そこでガトーを待っていたけど...ガトーが帰ってくる事はありませんでした。最後は滞在期限が過ぎてアクシズに戻らなければならいアクシズ艦隊から降りて、宇宙艇で地球へと降りて行ってました...。

ビデオ作品版と違って、ガンダム三号機に乗っていたコウ・ウラキが地球へと降りていく光り(たぶん二ナの乗っている宇宙艇の光り)を目にすると言う場面がありました。あとデラーズ紛争が終結したあとのコウ・ウラキとニナ・パープルトンとの再会シーンがありませんでした。

エンディングではみんなのフルネームが分かってちょっと嬉しかったです。

• 作詞 : 安藤芳彦
• 作曲 : 松原みき
• 編曲 : 萩田光雄
• 歌 : 和田るみ子

主題歌は「True Shining」...あまり印象に残らない感じの唄で...既に思い出せません...。

• 作詞 : 佐藤ありす
• 作曲 : 田中弥生
• 編曲 : 萩田光雄
• 歌 : 和田るみ子

挿入歌は「Mon etoil」。主題歌「True Shining」と同じくあまり印象に残らない感じの唄で...この文章を書いている時点で既にどんな曲だったのか思い出せなくなっています...。「逆襲のシャア」や「ガンダムF91」の曲は1～2回しか聞かなくても凄く印象に残っているのに...。